助さん宜しく

後ろに控えるのは

調律師の方。


かねてから

調律師というお仕事に

興味津々の私。



イタリアでの野外コンサート。


調律師さんの記事は

ほんの1ページだけれど

楽しんで読んだ。


ピアノはスタインウェイの

フルコンサートグランド


セッティングは午後3時から

コンサートは夜9時から。


で、調律という作業は

気温が下がらないとできないと

初めて知った。



開演2時間前から

調律に入り

終わりかけたころ

ぶうにゃん登場。



挨拶の後

1時間練習して

ぶうにゃん曰わく


『二つの音を直してください。

 メカニックは非常にいいです。』



ピアニストの耳と感覚って凄い。


調律師さんが調整していると


「ドイツ語ができるのですね」


と話しかけてきたぶうにゃん。


もう一つお願いしたそうな


『ここは湿気が多く

 音の通りが悪いので

 ハンマーのファイリングを

 少しやってください。』


調律師さんは

本当にピアノ内部のことも

良く知っているなと

感心したと書いている。


となると

ショパンコンクールの時は

ピアノを

自分に合わせて貰うのではなく

自分に合うピアノを

探すことになる。



その日のお天気や

ピアニストのコンディションで

大きく左右されるんだろうから

コンクール中の楽器会社の方々は

神経を使ったことだろう。



この記事の調律をした頃

南イタリアでの

ぶうにゃんの知名度は

然程でもなかったようですが

バッハとショパンの演奏で

観衆を惹きつけてしまったらしい。



終演後

片付けていると

ぶうにゃんが


『ありがとう』


と背中から声をかけてくれたそうだ。



調律師さんの至福のひと時だった

と締めている。



音楽院での教育が

如何に幅広く

奥行きのあるものだったか

よく解る。



その知識と技術を

伝えたいと言っていた記事を

読んだことがある。




志は全うできたかな?



今も熱い思いは

そのままかしら?



それとも


私はピアノを弾く



の思いが強くなったかしら?



とことん魅力的な御仁なのであーる。