上半身だけ見たら

盆踊りにしか見えん。



ぶうにゃん

ご乱心あそばされたか……。



そんなことが

ある筈はない。



ピアノを弾いているお姿ではある。


世にいう

引き振りっていうものかしらん。



ぶうにゃん

手足がビヨ~ンと長いから

座ったままでも

ちゃんとお姿が見える。



https://youtu.be/XxqgTMdr9uQ


この時は

N響の徳永二男氏が

コンダクターのお役を担っている。



去年のショパンコンクール本選

サムライピアニストが

第三楽章を弾き終えてから

二の腕を高々と上げ

オーケストラを司るような

動きをした。



なあに

ぶうにゃんとて

やればできる。



片思いの権化は

何が何でも

我が思いびとの肩を持つ。



天才なんだぞ

なんだってやればできちゃう


と誠お気楽に考える。



でも天下のど素人は考える。

ピアノを弾きながら指揮するって

最初と最後は責任を持てても

演奏中全ての音に

神経を研ぎ澄ますなど

人間業とは思えない。



あっ我がぶうにゃんは

天才だった。



それにしても

このお写真は

何をしておいでなのか。



おバカの頭の周りを

チョチョンがチョン

はぁ〜よい〜とな


が聞こえてしまう。



ぶうにゃんに申し訳なく思う事は

数々あれど

これは最上級かもしれない。



ごめんなさいでしたッ。



月刊ショパン

1990年2月号表紙より。