ぶうにゃんは

演奏中、よく左足を引く。



難解にして

優雅なペダル操作をする時の

大切なリズムになっていたんだろうか。



これも数多いらっしゃるピアニストには

あまり見当たらない。



踵を支点に

足の裏を使って

ペダルを踏むピアニストの中でも

ぶうにゃんのペダルの踏み方は

かなり変わっているとは思う。



ペダルに対して

真っ直ぐに足の裏を置かず

(12時ではなく)

10時と2時位の方向に開いている。

(コンクールのポロネーズは特に)



ダンパーペダルといわれる

右足で踏むペダルは

踏む事で弦が解放されて

響きが良くなると

私のバイブル『ペダルの基本』に

書いてある。



となると

ポイントは

踏むことより

ペダルから足を離す事だと思うけど

我らがぶうにゃんは

かなりしっかり

ペダルを踏む。



左側のペダルと真ん中のペダルを

どの位使うのか

素人目には解り難いのですが

ぶうにゃんは時々

写真のように

左足を引っ込める。



右足の強い踏み込みと

左足の休憩には

ぶうにゃんなりの

リズムがあるのだろう。



音楽家は

生活にも生き方にも

リズムが、あるのだろうなあ。



動画サイトを見る楽しみの一つが

演奏前後のぶうにゃんの歩き方。



コンクールの時はゆったりと

歩いている。

授賞式は少し早足だけど。



リサイタルでは

ストライドが大きくなり

かなり早足だ。



それを思うと

今年のコンサートは

胸が痛む。



今はゆっくり歩く時。



又、颯爽と胸を張り

リズミカルに歩くぶうにゃんを

見てみたいけれど

リハビリは一足飛びには

いかない。



今のぶうにゃんには

今のぶうにゃんのリズムが

あるんだろうなあ。




 



この方も
かなり激しいペダリングをなさる。


若さの特権は
勢いの良さだけど
時々我が身の状態にも
関心を向けてね…と
画面に呟いた。