お育ちの良い方に漂う
やんごとない雰囲気。
朝はベッドでクロワッサン
お散歩して
ピアノのお稽古して
お昼は小さなサンドイッチと
香り高いお紅茶
などという
貴族の生活感が
何故こんなにお似合いになるのか。
お部屋には
無駄に大きなステレオがありそう。
現実には
個人資産は徹底管理されていたろう
大国での生活だったはずなのに
優雅な雰囲気が漂う。
なのに
インタビューの途中
ぶうにゃんの手に
鳥がフンをしたらしい。
その時は
日本語で
『クッソー』と
らしくない言葉遣いを
なさったそう。
普通の人なのかもしれない。
でも雲の上の殿上人の方が
私のイメージの
近寄り難い…
にしっくりくる。
ンフフと笑ったあのコンサートが
日に日に朧げになる。
だから又
私のイメージのお屋敷に
ぶうにゃんを閉じ込める。
芸術家らしく
葉巻なんか手にして
ロッキングチェアで
瞑想してるのかな。
唇の端だけ
キュッと上げて
笑っているのかな。
私のお三時みたいに
駄菓子などは
お召し上がりには
ならないのかな。
雲の上の
その又上の
現実と夢の国の
狭間で暮らしているのかな。
