これ、

ロンティボー国際コンクール時


なんと 17歳



箸が転んだから

何だと言うんだ

僕は笑わないゾ



って感じ。



ビッグマックとポテトより

煙草がお似合いではある。





あの大国の若者が

総てこのように

緊張感大爆発のお顔をしているとは

思いませんが

ぶうにゃんの書いた本を読む限り

ヒッピーだの

原宿族だのとワイワイしていた

日本に比べて

青春を謳歌することにも

かなりの温度差があったようだ。



…にしてもである。



渋い。

人生の岐路を五つ位は

乗り越えた感じ。




シューマンの曲に

グロテスクを感じたのは

いつだったんだろうと

思ってしまう。


トークタイムで

あの言葉を聞いた時は

驚いたけれど

ドキュメンタリーを見て

病に立ち向かったぶうにゃんなら

あの言葉もボキャブラリーに

入るだろうと思った。



確かに病は気味が悪い物もある。

足音も香りも気配も無く

近づいて入り込むのだから。




大らかに

高らかに

皆で笑い転げる青春が

このお写真の頃のぶうにゃんにも

あったろうとは思うけど

背中に故国の威信と名誉を

背負わされ

ほんの17歳の華奢な背中と

壊れやすい柔な心の

少年ぶうにゃんが

こんなお顔でお写真に収まるのは

胸が痛む。



ピアノに出会い

ピアノに没頭できた

偉大な祖国だけれど

普通の無駄に明るい青春が

あったらいいなあと

つい、思う。



ぶうにゃん、


少年らしく

意味なんか無くても

笑っていいんだよ。



空が青くて

郵便ポストが赤くて

電信柱が高いというだけで

大声で笑い転げていいんだよ。



大きな背中に

指で

大丈夫って

書いてあげたい。



私がグロテスクか……。