なんと
長い手足だろう。
我が超軽量級脳みそ搭載息子でさえ
ネックとゆき丈が合うシャツは
なかなか無かった。
この人が
旅館備え付けの浴衣なんぞを
着た日には
裄丈も着丈もツンツルテンで
どう見ても後ろ姿は
バカボンにしか
見えぬであろう。
せめて帯は
腰で締めてね。
もう少し
マシなお召し物で
着せ替えごっこすれば
良かったね。
ぶうにゃんごめん。
この立ち姿を見ると
少年期に叩き込まれた
軍事訓練の名残かと思う。
共産圏の軍人さんの行進は
どっぷりノンポリで
政治や軍事に疎い私は
あのおもちゃの兵隊よろしく
膝を折らずに振り上げる行進は
相当奇異に見える。
行進の前に
整列や気をつけ!を
事あるごとにくりかえしたろう
ぶうにゃんの少年時代は
頭に?の大合唱だったに違いない。
ボクは音楽院に入ったのに
教練て……。
と,思われたに相違ない。
音楽に必要があるとは
到底思えなかっただろう。
基礎教養ならまだしも。
でも日本の昔の小学生も
似たり寄ったりではあった。
先日激しく
ジェネレーションギャップを感じた。
始業の挨拶。
脱脂粉乳を
一年だけ飲まされた!私は
「きりーつ」
「気をつけ」
「礼」
であった。
私より若干若い
お給食にソフト麺が出た子達は
「気をつけ」
が抜けていた。
ぶうにゃんは
恐らく
「気をつけ」
をしたのであろう。
つま先を90度広げた立ち姿は
そのまま敬礼しそうだ。
ぶうにゃん
ステージの上では
教練通りの礼でなくて
いいんだよ。
言葉は無くても
今日はようこそ
お越し下さいました。
と
一生懸命聴いてくださって
ありがとうございます
は
聞こえているよ。
でも
スマートに一礼するぶうにゃんは
とっても素敵。
