蜜を含んだ耐え難い苦痛
とご本人が評する
私にとっては忘れ難い歓喜の
コンクール。
あの頃のぶうにゃんの評価は
正に賛否両論だった。
クラッシック界の未来を担う
独創的な曲想と確かなテクニック
鋭角的な音の世界
100年に1人出るか出ないか
クラッシックの優美さに欠ける
テクニックをひけらかしている
あれはしょぱんではない。
素人は何を信じたら良いのか
解らない。
だから自分の好き!に
従うことにした。
あの時のポロネーズは
確かに異彩を放っている。
今もあんな風に弾くピアニストに
お目にかかってはいない私。
知らないだけかな。
ぶうにゃんとて
今はあんな風には
弾かないだろう。
でも私には
唯一無二の最高に素敵な
ポロネーズなのだ。
このしゅーまんは
41歳の演奏。
あの評論家の御歴々なら
何と評するだろう。
コンクールから
20年以上の時を経て
尚
時代の異端児と
言うだろうか。
だとしたら
ぶうにゃんの解釈こそ
独創的で
クラッシック界の可能性を
広げてゆく水先案内人に
なり得たのではないか。
なんと言っても
あれ以来
独創的と言われるピアニストは
少ないのではなかろうか。
37年前
ポロネーズを
あんな風に聴かせてくれたから
クラッシックに
興味を持てた。
歳と共に弾き方が変わっても
胸にある信念は変わらないだろう。
八ヶ岳のコンサートの演奏を、
司会の方が
『安全運転しすぎない攻める姿勢』
だと表現した。
素敵な表現だなあ。
好きだなあ、
歳と共に変わるのは
甘んじて受け入れても
芯は変わらないなら
それは素晴らしいことだ。
これからのぶうにゃんが
楽しみでならない。
小さなファンは
長生きしなければ!

