どうやら
ぶうにゃんが
眼鏡とお付き合いを始めたのは
小学生の頃らしい。
親の目を盗んでは
夜、毛布にくるまって
懐中電灯で本を読んでから
どんどん視力が落ちた
と著書にある。
隠れて読むとは
如何なる本なのか。
ミステリーなんかお好きではないかと
想像するけと
だとしたら隠れる必要はない。
本を読むことで
お稽古の時間が削られるから?
まあ、暗いところで読書したのが
原因ならば
近視なのかしら?
ピアノのお稽古の時には
楽譜を譜面台に置いて
きちんと椅子に座るから
どうしても一定の距離が発する。
眼鏡が必要になった時
コンタクトレンズが
かの大国に充分流通していたかどうか
解らないけれど
とにかくぶうにゃんと
眼鏡のおつき合いが始まった。
どんなに
優しく、可愛らしく笑っても
少し冷たく近寄り難く感じる
舞台の上で照明が当たれば
返って見難いことも
あったんじゃないかと
この虚ろな目を見て思う。
西側に移り住み
金銭的に余裕ができても
ぶうにゃんは眼鏡を選んだ。
大正解だ。
ぶうにゃんには
眼鏡が
こよなく よく似合う。
今でも本読むの好きかなあ
明るい窓際で
腹ばいになりながら
本を読むのが大好きな私は
かの ぶうにゃんと
共通の趣味を見つけたようで
凄く嬉しい。
