寸分の隙もない

ぶうにゃんのお姿



私の大好きな

紺のダブル、金ボタンの

ブレザー


落ち着いたグレーのスラックス。



こちらを見るのではなく

視線を外している。



ぶうにゃんの著書に

6歳半の時できたのは

フェンシングと

乗馬だけだった…



と記している。


ぶうにゃん言うところの

貴族的初等教育なんだそうな。


それが垣間見えるお写真だ。



お写真なんだけど

どの道を歩いたのやら

靴底に土がべったりついている。


組んだ右足のヒールまで

汚れている。



柔らかい、舗装していない道を

歩いてベンチまでおいでたか。



ベンチのある所は

自然のままではない。



何処かの公園か

大きな学校のように見えるけど

汚れた靴は

まるで田圃の畦道を

歩いて来たようだ。


洒落者ぶうにゃん

手持ちのティッシュで

サササッと拭けばいいのに。



カメラマンだって

ちょっと気を回してくれれば

などと思うけど

仕方がない。



ぶうにゃんの靴を汚した

自然のままの道は

美しく麗かだったんだろう。



日本にも

未だそんな風景が

残っていたのだろうか。



今は合理的で清潔だけど

非合理的で長閑な道路に

たんぽぽや蓮華や

シロツメグサが見える風景も

懐かしいなあ。