」
右手と左手を比べてみる。
左手が好き。
先日、そりたさんと一緒に
コンクールで2位になった方の
テレビ放送を見ました。
その方の手が
正しく私の思い込み通りの
スラリとした手指。
長い指が優雅に鍵盤の上で
踊っていた。
ポルカではなく
ワルツのように
滑らかに静かに奏でていらした。
その方に比べると
ぶうにゃんの指は
男性らしい手だと思う。
関節から指先までが
ピアノ弾きや執筆家というより
ハープ奏者や包丁研ぎ職人みたい。
指先の感覚が鋭そう。
又爪が可愛い。
ネイルモデルみたいに
縦長かと思いきや
子供みたいな……
象の爪みたいな……
丸っこい爪。
その爪先を
丁寧に切り揃えてある。
自分の
ネイルが似合わない
形の悪い爪が
好きになれなかったけど
今後はピアニストになり損ねた爪
と呼んで愛しんであげよう。
指輪はコンサートのトークタイム中
ぶうにゃんの手を彩った
あの指輪と同じかな。
平打ちに石が付いてるように
なんとなく見えるけど。
ぶうにゃん
関節がしっかりしてるから
指輪を付けたり外したりが
割と大変ではないかと
又余計なことを考える。
何にしても
この輝くような
美しい左手が
私の大好きな低音を作ると思うと
ただただ
有り難く麗しい。
今日も
片思いの種を
拾ってしまった。
心の花壇に
大切に植えましょう。
春を待ちながら
何色の花が咲くのかと
冬を楽しもう。
