思いの外
顎がしっかりしている。
もしや、硬い歯応えのある物を
お好みか。
額と頬に
柔らかく光が当たり
右側は影になっている。
光沢のあるネクタイと
濃い色のスーツ。
差し詰め
舞台は光だろう。
レッスンや曲想を練るのは
影なのかもしれない。
この世の大凡のものには
光と影がある。
影あらばこそ
光り輝くとも言うし
光が眩しいほど
影が恋しいとも言う。
ぶうにゃんは
人生の光と影の
両方を経験しているのだろう。
生い立ちは
明るい陽の下ばかりではない。
でも今はとても幸せそうだ。
演奏家生活も
ポンと眩いライトの下に引いていかれ
光が届かない場所も経験しただろう。
ドラマティックだなあ。
ぶうにゃんには
光と影、両方が
よく似合う。
このお写真みたいに。
