この人には、
見えないけど
侵してはならないエリアが
あるのではないか。
世に言う結界だ。
多分一般peopleとは
違うのだ。
少し緩い頭の私が
言わせて頂くなら
こちらに、おわしましますのは
神の使いなのだ。
この研ぎ澄まされた
冷たくさえ見える眼差し。
言葉にせずとも
3メートル以内
接近禁止というビームが
発射されている。
リハビリの途中だという
今年の演奏でさえ
呼吸を忘れるほどの
クラッシックの美しさを
全身に感じた。
心身共に充実していた頃は
如何ばかりであったろうと
CDの向こうにいる
青年ぶうにゃんに
問いかけてみる。
音楽院出身の方の演奏が
総て私の琴線を震わせる
というのではない。
単に好みと言ってしまえば
はぃ、それまーでーよ♪
右へ倣えで育つのではなく
ちゃんと個性と能力を
見極めて教育するんだなあ。
ただ、
音楽院の寮は
年代ものらしい。
他を知らなければ
無いのと一緒だから
何とも思わないのだろう。
でも文明の利器に囲まれて
生活してきた人にとっては
驚きの連続だろう。
その頃のインタビューを読むと
選ばれしぶうにゃん
よくぞ頑張ってくださった風の
寮生活のお話が並ぶ。
結界は未だ無かったのだろうか。
結界の持ち主ぶうにゃんが
浮世に舞い降りて
パリに行かなかったら…
ロン・ティボーで優勝して
ワルシャワに行き
そこでも優勝しなかったら…
世界各地を実際に感じなかったら…
移住という選択肢が
生まれただろうか。
そして
私が感じる
ぶうにゃんの結界は
広がったのだろうか
狭まったのだろうか。
誕生日を過ぎて
56歳になったぶうにゃんの
未来図は
どんな地図なんだろう。
楽しみだね。
結界までの距離が
変わったかな。
自由に行動できるって
幸せなこと。
好きなだけ
大好き!って叫べるのも
幸せなこと。
