ぶうにゃんの頭に内蔵された
精密コンピュータが
音を立てて動いているような
一枚。
髪の間から
ちょこんと出た可愛いお耳。
フレームから浮き出た厚いレンズ。
綺麗に切り揃えた爪。
どんな問いの答えを探しているのか。
コンサートのトークタイムでも
司会者の方の質問を
落ち着いて聞いていた。
時々聞き直すことがあったけど
日本語の理解力は
かなりあるのではないか?
と思った。
そして
時には堰を切ったように
話し始めることもあったけど
よく質問を聞いて
しっかり答えていた印象があった。
今時は
インカムを使って
質問を同時通訳するのかと
勝手に思ったけど
アナログな通訳だった。
ぶうにゃんは
若い頃から音響機器に
とても興味があったと
インタビューに答えていた。
複雑にボタンやレバーが
沢山ある器械が
お好きなんだと思ったけど
最新の物がお好きらしいとも
思っている。
『再会』のCDを
自宅録音なさり
それを発売したなら
お江戸の御自宅には
プロが使うに相応しい
録音機器があるのだろう。
もしや
スマホも最新の物をお使いでしょうか?
これで
スマホだけは
ガラケーだったなら
また一つ大好きの種を見つけたと
大喜びできそうだけど
連絡は全て奥様が裁いているのかも。
あの、ピアノ演奏の
目にも止まらぬ早業を見ると
コンピュータは
内蔵されているだけでなく
身体全体が精密機械なのかもしれない
と思える。
スマホもパソコンも
私のような
ポチッポチッではなく
カシャカシャカシャと
猫のワルツを弾くが如く
指が動く気がする。
で、
こういうの得意なんだ
…とニカッと笑う感じ。
私のカンピュータとは
えらい違いだ。
そして
答えは一つではなく
副案もキチンと出してくれそう。
スーパーコンピュータ内蔵か。
スパコンぶうにゃんは
どんな未来を予測しているのか
ただ、
どんな答えが正しかろうと
ご自身が納得できなければ
選択はなさらぬのかもしれない。
スパコンより難解なる
ぶうにゃん脳
只今作動中だろうか。
芸術家には
データより
閃きの方が似合うんだけどな。
