練習曲の中では

10-1…という言い方でいいのかな


あの曲が好き。



私には

左手の低音が

主旋律に聴こえる。



忙しく高低間を

上り下りする右手があるから

ダイナミックで力強い

あの低音が

グググーっと

胸に響くのだろうと

素人は思う。




ひ弱で病弱というイメージが強い

ショパン元帥。



情熱的な恋もするし

祖国に対する愛情も深い。



そんな元帥を

思い浮かべながら

お座敷天麩羅のような

エチュード10-1を聴く。



もっと言うなら

小柱のかき揚げ天麩羅だ。

油に落とす時はダイナミックで

水分があるから

油はねが多い。

からりとしてくると

油も大人しくなる。


天麩羅紙に乗せたら

お口に入れるのが

惜しいほど

繊細で美しい。



しかーし。

聴きながら

私が頂くのは

駄菓子が多い。


けど、今日は奮発して

ポッキーを頂こうと思う。


唯一頂けるアルコールである

バッカスチョコレートもいいな。


ただ、あれは

眠くなるし

その後運転に支障をきたす。


ほろ酔いなんてものも

経験してみたかったけど

バッカスチョコレートを食べた時や

ぶうにゃんのピアノを聴いた時の

あのふんわりした気分は

きっとほろ酔いに

似ているのだろう。


ぶうにゃんの左手は

私を酔わせる為に

素敵なんだ

きっと。



ここまでオメデタイと

わがお館様も

成長を諦めねばなるまい。


申し訳ございません。


貴方の妻は

相変わらず出来損ないで

多分このまま

人生を謳歌して

ゆくことでしょう。


こんなのと結婚したのが

人生最大の失敗なのだと

諦めて頂くほかない。


私の二本の手は

子供を手放したから

一方はお館様と

もう一方はぶうにゃんと

繋いでしまった。


でも主旋律はお館様だよ。


まっ、時々入れ替わるんだけど。