こんな風に弾きたいと
思ったことが
寸分違わずできたのだろう
十九歳の秋。
頭と指先が
最短距離で直結していたのかな。
それはお稽古の時に
何度も繰り返し弾くことで
いざ舞台の上での演奏では
自然に指が動くのだろうか。
もしそうなら
ピアニストの頭の中には
物凄い数の音符🎶が詰まっている。
ピアニストさんの演奏は
綺麗だなあ〜だけでなく
ここまでの努力や研鑽に対しても
憧れと称賛の拍手をしなければ。
この年になってからの
学びは尊い。
今こうしている時も
人の心を動かす演奏をする為に
ピアノに向かい
美しい景色を見ているのかもしれない。
そう思うと改めて
奥様の存在の大きさに拍手したくなる。
人は自分の為には頑張れなくても
誰かの為なら頑張れるというし
かのショパン元帥とて
名曲の数々は
誰かの為に作られたのだろう。
四歳から始めたというピアノを
変わりなく愛して
弾き続けるのは
一人では難しいのではないかと
凡人でも思う。
しかも芸術家は感情の起伏が
激しいとモノの本に
書いてあった。
いろーんな奇跡が集まって
今のぶうにゃんがいるんだね。
これからも
沢山の素敵な奇跡に
恵まれますように。
6月のコンサートで
『昔八ヶ岳で
怪我をするからと
スキーを止められたのに
忠告を聞かなかったから
今こうして怪我をしている。
運命には逆らえませんね。』
と穏やかに笑っていた。
凄い人間力だな。
運命だと受け入れる強さには
本当に驚く。
勿論落ち込んだり
癇癪を起こしたことも
あるだろうけど
運命を受け入れて
ピアノに対峙できる
今がある。
強いな……
頭で今現在を整理して
今やるべきことを
導き出したら
頭と直結している
身体が動くのかしら。
ぶうにゃんの
今の姿は
人生のなんたるかを
教えてくれているのかな。
でもあんな風に
強く立ち向かうことは
凡人にはできない。
ってことで
また一つ
片思いの種を見つけた。
お庭に植えておこう。
春がきたら
綺麗な片思いのお花が
咲いてくれる。
