『ギーゼキングの音色に

 魅せられてしまいます。


 色彩感にあふれた音の絵

 と言っていいでしょう。』


月刊ショパン

1986年4月号より




ショパン国際ピアノコンクールの後

モスクワでのインタビュー。


すでにシンドロームと

言われていただろう。


他のお仕事があり

インタビュアーの方が

明日帰国というタイミングで

急遽インタビューしたらしい。



その方は

この選曲と曲順が

よく練られていると

書かれている。

何がどう練られているのか

サッパリ解りませんが。


当のぶうにゃん氏。


優勝できると

(勝ち負けではないけど)

思っていなかったので

とにかく演奏時間が

長かった…



と回想なさっている。

あの余裕綽々に見えたお姿は

プレッシャーに潰されないように

精一杯

胸を張り続けていたのかな?




一番上のお答えは


ピアニストとして

誰を尊敬しているか?

の問いに対して。




ピアニストというより

音楽家として尊敬する人



と前置きしてから

語っている。

(この辺がぶうにゃんらしくて好き)

 


現存するピアニストでは

リヒテルです。



と続く。



そもそも

音の絵……で

天下御免のど素人は

天を仰ぐ。



この人の仰ることを

理解出来る日が

来るのだろうか?



でも、

綺麗な曲を聴いていると

色で言ったら

トルコ桔梗の色だと思ったり

イタリアンカラーのアズーロかな

と思ったり。

怖いくらい真っ赤な夕焼け色が

浮かんだり。

吉野桜や蓮の花のような淡い色が

似合うと思ったり。



でも浮かぶのは単色で

絵にはならない。


芸術家は発想が凡人と

大違いなのだ。



表現者は

本当に沢山の芸術に

触れなければ

こんな発想にならないということか。



やはり

本物のピアノ

本物の絵

色々な本に

なるべく触れることが

大切なんだね。



我が子よ、

ごめん。

君の芸術的ポテンシャルには

其れ相応の理由が

あったのだね。



環境もDNAの一つだという

君の言葉には

真実があった。