ぶうにゃんは強い人だ。

そしてデリケートでユーモアがある。

ピアノはFAZIOLI
こじんまりとした音楽堂に
良く響いていた。 
スタンドマイクは見当たらず
カメラは舞台に2台、客席に1台
2階に1台。

ぶうにゃんの後ろには
八ヶ岳の美しい風景が見えた。
相変わらず頭の形が奇麗。
短くカットした髪。

黒いタキシード?に黒い蝶ネクタイ。

あっと言う間もなく
演奏が終わってしまい
一旦退場。

二部はトークタイム
少し高い声で
ゆっくりと優しくお話。
紺色のようなダブルのスーツに
ブルー系のワイシャツ
ネクタイは青と黄色か金色に見えた。
(ウクライナカラーかしら)
襟にはいつものピンバッジ
チーフはスーツと同色みたい。
右手薬指に指輪。

質問に答える時だけマイクを取っていた。
時々通訳を待たずにお答えをして
客席から温かい笑いが起きてた。

今はバッハと
ショパンのバラード4曲を練習中とのこと。

確かにリハビリの途中だと
何度も仰ってはいたけど
昨晩一夜漬けしたシューマンとは
別物だった。


繊細で華やかで雄々しい。


一生懸命弾いてくれたことが
嬉しくて有り難くて
もっと拍手したかった。


音楽は生きている。

生きて躍動している。

生きているということは 
エネルギーを発散していると 
いうことだ。
温かいということだ。

ぶうにゃんのピアノは
生きていた。

生きて
叫び、囁き、歌い
自らを奮い立たせていた。

ここまでぶうにゃんも
一番傍で支えた奥様も
言葉にならないご苦労があったろう。
拍手は奥様にも届いただろうか。


さあ、
現実に戻ろう。
又ぶうにゃんが
夢の世界に連れて行ってくれますように。

やっぱり
ぶうにゃんのことが、
大好きだー。

    余韻の残る八ヶ岳高原ロッジにて。