意外に節々が太い。
深爪手前まで切り揃えた爪。


軽々と
一オクターブを網羅している。


ピアニストの手なんだけど
どこかしら
職人の手のようだ。


良く使い込んでいる
関節のせいだろうか。


勿論
色に染まっていたり
傷があったり
かさついていたりしていない。


極めて美しく
優雅な手なんだけど
自分の事も他人の世話になるような
そんな柔な手ではない。


左手の
特に人差し指が
私は大好きだ。




雑誌のインタビューで
演奏のバランスのことを
仰っておられた。

オーケストラとのバランス
強弱のバランス
そして、左右のバランス。


主旋律が立つように
弾かなければなりません。

なんだそうだ。


ぶうにゃんにのめり込むほど 
好きな曲が増え
好きな言葉が増え
好きな姿か増えてゆく。




私の大好きなピアノ職人さま。

いつまでも
ピアノと笑顔を
その傍に置いて
貴方の一本道を
歩いてください。