彼の国の音楽教育。

スペシャルピアニスト養成カリキュラム。

ピアノのレッスンは
先ず最初に聞くことから始める。
次に今聞いた曲を全く同じように歌う。
次に歌いながら同じ音を鍵盤から拾う。

これを
聴音奏法と言うのだそうな。


イロハのイは
ロシア民謡や子守唄から。

しかしながら!
我がぶうにゃんは
母君のピアノを小さい頃から
聞いていたので
直ぐにバッハやモーツァルトを 
楽々弾いた。

音楽教育には
なるべく幼いうちから、
質の高い音楽のみに触れさせるのが
重要であるというのが
通説らしい。

その後
中指一本のノンレガートから始め
(出た!スラーと似ているが僅かに違う
 レガートの非定型)
順次他の指でのノンレガートに進み
習得した後
レガートに進む。

又初歩の段階から
白鍵と同じように黒鍵に馴染ませる
移調奏法をする。


我がぶうにゃんも
この移調奏法を大いにやったそうだ。

聴音奏法では
歌詞の付いた歌から始め
次に歌詞が無く
題名の後に大意がある曲に進むが
弾き始める前に先生が
その大意や詩をよく語って聞かせ
子供は情景を思い浮かべ
その後弾き始める。

音楽は
五線紙に書かれた
単なる音符の羅列ではなく
絵画や詩と共に育まれる芸術なんだね。


ぶうにゃんが育った環境には
小さな天才が
わんさかいたんだね。

今も
小さな手で
ピアノを弾く子供達が
一つの場所に集められて
凌ぎを削っているんだろうか。

なんにしても
合理的な教育だけど
音楽院に幼い時入ると
途中で方向転換するのは
大変だろうな。

自分の、意志だけで
決めるには
余りに幼くて
重大な選択だと思う。

ぶうにゃん誕生は
稀な成功例にも思える。