ピアノで使われる表現は
具体的なようで
抽象的に思える。


粒が揃う
と言われれば
たまごボーロのように
同じ体積で同じ表面積のものが
スッと頭に浮かぶけれど
ぶうにゃんのリサイタルにいらした方は
舞台から真珠の粒が
零れ落ちてくるようだったと
仰った。


しかも
ぶうにゃんは
楽譜の通りに演奏して
スピードや強弱をつけ
音の滞空時間を弾き分ける。



同じ粒でも
命があるように
其々が意志を持って
動くらしいのだ。



ととろの
まっくろくろすけ
みたいに。



その上での
粒が揃うとは
どんな音なのか
聴いてみたくて
胸が高鳴る。





そして
もっと歌う…って?


ピアノで歌うというのは
どういうことなんだろう。



多分
強弱をつけるということではない。




一息で弾く
というのでも無いだろう。




経験の無い私には
とんと解らないことばかりだ。



解らないけど




凄いな
好きだな

と思う。





何処が?
という問いの答えは
無いままだ。




ピアノについて
色々読むほどに
解らない事が
増えてゆく。


グラスハープのように繊細で
嵐を奏でることができるほど
猛々しくて
愛を囁くように可憐なピアノ。



私の中でピアノを表現する言葉が

好き


だけなのは
なんとも情けない。

しかも
今以上の成長は
望めそうもないとは
残念至極。


そして
やっぱりお膝が
ピアノの底板?についてしまう人
ついてしまいそうな人かな?

珍しい気がする。