解らないながら
難解この上ない
プログラムの
作曲家、曲目解説を
読み切った。
ピアノって
文字にすると
本当に難しい言葉が
いっぱいある。
最高学府で学ぶ
四年で修業する音楽は
恐ろしい位に難解だろう。
作曲家が生きた時代と
作曲した当時の
歴史や暮らしぶり
そしてピアノの歴史と
構造や使い方
作曲の不文律や
決まり事もあるだろう。
素人の頭に浮かんだけでも
多岐にわたる。
ぶうにゃんは
自身を
芸術家と称する。
至極ごもっともだ。
歌は世につれ
世は歌につれ
などと言うくらいだけど
その頃求められていた楽曲を
歌詞が無い姿で
心に訴えるのは
今更ながら凄いと思う。
歌詞があれば
作者の言わんとすることが
解りやすいかもしれないけど
解釈の広がりは
小さくなってしまうのかな。
譜面から読み解くのか
弾いてみて初めて解るのか
ぶうにゃんは
物凄く優しい目をするけど
とても厳しい目つきの時もある。
あの鋭い目で
譜面から滲む曲想を
導き出すのかな。
どちらの目も
素敵なぶうにゃんだから
両方好きなんだけど。
この写真のぶうにゃんは
褒め言葉ではなく
厳しい言葉を秘めているように見えて
仕方がない。
その昔
大学で教鞭を取った
ぶうにゃん先生は
厳しかったのだろうか
難しい指導をしたのか
授業参観をしてみたかった。
口よりも
ずっと雄弁な目で
何を見て
何を語ったんだろう。
謎多き
泡沫の美女のような
ピアノの
何をどのように
伝授したのかしら?
日本の学生は
総じて幼いと曰わっていた。
机をコツコツと指で叩きながら
全ての曲は
最初から最後まで
同じリズムではありません。
と仰ったそうだ。
残念ながら素人には
気持ちよく流れてゆく
その流れが滑らかで
緩やかだったり
急だったりするのは
意識の外のことのようだ。
ただ
気持ちよく
心地よい
ぶうにゃんのピアノだ。
私には
リサイタルを楽しむ素地が
未だできていないのかもしれない。
