毎朝聴いている
英雄ポロネーズ。
動画サイトのお陰さまで
色々な人の演奏を
楽しむことができる。
何人位の軍隊なのか
勝ったのか負けたのか
大将は大柄な人か小柄な人か
騎乗の方には怪我は無いか
戦果を報告する足取りは軽いのか
迎える祖国の人々は高揚しているか
行進しているのは昼か夕方か
そんな事を妄想しながら
聴いている。
中には引き分けなのか
自軍も痛手が深いのか
馬の足音だけが響いているような
演奏もある。
私が恋して止まない
ぶうにゃん氏のポロネーズは
勇壮である。
勝ち戦を終えて家族の待つ
お国に帰るのか
堂々と胸を張っているようだ。
凱歌を皆で口ずさみながら
時には雄叫びを上げるかのような
高らかな感じもある。
ぶうにゃんは
どんな想像をしながら
演奏したのだろう。
ロシア帝国の末裔として
どんな気持ちだったのか
私には解らない。
でも
ぶうにゃんの演奏は
誰より
強い将軍に似合うと
私は思う。
なんと言っても
あの雄々しいソ連国歌を
何度となく歌い
身体中にあの国歌が
染み込んでいるのだ。
軍歌とは言わないけれど
将軍のあるべき姿は
少なくとも我が国の人達より
肌で解っているのではないか…。
結局
ぶうにゃんは
故国を離れたのだけれど。
今
正に
ロシアは迷走中で
罪のない人々の
尊い命が
危機に瀕している。
宮殿の中で
チェスをするように
司令する高官を見ても
あのポロネーズは
チラリとも浮かばない。
今朝のポロネーズも
この上なく
素敵だったけど
戦争はやっぱり
あってはならぬと
心から思う。
抜いた刀を
静かに納める日が
1日も早く訪れますように。
戦争をする事に
真っ当な理由は無いと
私は思う。
例えどんな言い訳をしようとも。
