これ見ると
頭の中に
ゴッドファーザー愛のテーマが
鳴り響く。
何という
単細胞。
ミラノ スカラ座の
LDにこのお衣装の
お写真がある。
著書の
カバーの裏、折り返しでは
ご丁寧に
白いハットを被っておられる。
いつも思う。
イタリアン マフィアみたい。
お髭のせいなのか
固く引き結んだ唇のせいか。
『言えない事が
沢山ある。』
とでも
言いたそうだ。
スカラ座のインタビューでは
イタリアについて
お話している。
音楽家(だったか芸術家だったか…)には
祖国が二つある。
一つはイタリアだ。
これはぶうにゃんの
お祖父様の言葉だそうだ。
ぶうにゃんは言う。
ショパンには
イタリアの血が流れていると思う…。
そして
亡命した時
ショパンは大切なレパートリーだけど
救われたのはバッハだと
ぶうにゃんは仰せだ。
教会で歌われるから
歌詞があり
神々しい雰囲気が漂う。
なるほどと思う。
大震災の後
高校生の合唱に合わせて
演奏したぶうにゃん。
その時
胸に去来したのは
いつの思い出だろう。
ぶうにゃんも
自らの中に
イタリアの血を
感じたかったのかな。
真摯に只管に
音楽に打ち込む為の場所でありながら
大人の事情が立ち込める
母国の今を
ぶうにゃんはどんな思いで
見ているのだろう。
アイスドールと言われた
小さな天才達は
今も存在するのだろうか?
のびのびと
好きな事に打ち込める
日本という国に生まれた
ぶうにゃんのお宅の若君は
ぶうにゃんよりも
幸せを感じているだろうか。
日本にも
言いたい事はあれど
やはり
住み易い良い国だと思う
島国で
国境という言葉や
侵攻、戦争は
他人事のように思う。
唯一の被爆国で
先達は苦労の連続だったけど
その哀しみの先に生きる私は
バッハは救いを求める為でなく
好きだから聴いている。
