ファツィオリの試弾を終えて。


まず、響きが長い。
奥行きが長いからでしょうし
イタリア フィエンメ渓谷産の
赤トウヒの響板にもよるでしょう。

他のピアノでは
弾いた音が奏者に向かってきますが
ファツィオリは
聴衆の方に向かいます。


そして 
鍵盤が汗や湿気を弾いてくれます。

天才的なピアノです。





天才ぶうにゃん談。




ピアノにも
天才がいるのね。


ショパンコンクールで使うピアノを
試弾する日があることを知って
素人は大袈裟に驚いた。

ピアノメーカーがいくつかあるのは
知っていた。

私が県民税を、せっせと納めている所は
有名なピアノメーカーが
幾つかある。

楽器博物館もある。

となれば
この地球には
数多のピアノメーカーがあるはずだ。
選ばれたピアノメーカーは
片手に余る程。
そのメーカーが
会場やショパンに合わせた
何台かを持ち寄り
その中からピアニストが選ぶ。


その特徴と会場との相性を
コンクールの前に選ぶことに
本当に驚いた。


ピアノって
精密機械なんだね。
弾き方だけでなく
ピアノの持つ特徴によって
結果が左右されることもあるなら
ピアノの特質に拘るぶうにゃんは
取り立てて神経質ではなく
ピアニストは、往々にして
繊細な神経の持ち主だと
言うことになる。



運転免許証と同じで
運転技術だけでなく
構造や法規も
皆さん一通りの知識として
お持ちだということか。

ピアニスト

段々レーサーに見えてきた。


あっ
そうだ。
ピアノ高さ調節の謎。

ピアノは精密機械だから
水平に置く事が大事らしい。

だとしたら
多少窮屈でも
簡単にピアノの高さは
変えられない。

そこから
水平を図るのに
時間がかかるのだろう。
板敷きの舞台は
結構凸凹しているのかもしれない。

椅子を調節するしかないらしい。

ピアニストに合わせるんじゃなくて
ピアニストが合わせるんだ。

深窓の令嬢の如き 
精密機械よのお。

知れば知る程
面白い楽器だなあ。
ピアノ。