珍しく
お髪が乱れております。
いや
オデコが全開なだけかしらん。
2021年春
オン年54歳。
そりゃあ白髪も増えます。
でも
街を歩けば出くわすような
何処にでもいるような
平々凡々な人ではない。
畏れ多くも
ずぅっと先の
ショパン国際ピアノコンクール
優勝者であらせられる
ぶうにゃん様である。
頭がたかーい
控えおろぉ。
…なのだ。
この時のインタビューも
哲学者ぶうにゃんの
面目躍如だった。
確かにピアノのお話なのに
人生観や豊かさとは何か?
芸術の在り方へと
お話は展開してゆく。
若い頃は経験不足から
ショパンを自分のものには
できていなかった。
今はショパンが語っていることを
より深く理解できる。
…フムフムそうか。
こういう言い方なら
私にも解る。
するとそれから又難解なことを
仰るぶうにゃん先生。
200年前の楽器と
今の楽器について。
思わず若い頃聞いた
歌を思い出す。
そして続く
『私達の前にある楽器は
演奏家が
世界と交流を持つ為の
媒体です。』
伝統を知り、
楽器を使う能力を養い
自分なりの音楽を発信せよ。
やはり簡単に
ピアノ弾きたーい
なぞとは言えない。
ぶうにゃんが
もう少しお年を重ね
自分に優しくなったら
私とピアノは
もう少しだけ近しくなれる
…ような気もする。
カミソリのような
難しい言葉を紡ぐ
謎の塊の様な人。
何れ訪れる
好々爺のぶうにゃん。
その頃にも
又こんなインタビューを
読んでみたい。
その頃も
同じように
ピアノを通して
この世に生まれた意義を
語るのだろうか。
ぶうにゃんの頭の中は
楽譜だけでなく
文学や哲学、
芸術が詰まっているんだね。
私には解らない事ばかりだから
相変わらず
好きか好きではないか
だけしか解らない。

