私には

大好きな

インタビュー記事が

いくつかある。


音楽の友

2006年9月号の最後に

かなり好きな言葉がある。


インタビュアーが


これからどんなピアニストで

ありたいですか?

と問い


ぶうにゃんは

間を置かず

穏やかに答えたそうな。



『楽譜の

 最初の一音から

 最後の一音まで

 弾き終えること。

 願うことは

 ただそれだけです。』


素人は

同じ曲でも

他のピアニストの方々が弾くのと

大好きな人が弾くのと

随分違って聴こえることがある。

もしかしたら

何処か楽譜通りではない箇所も

あるのではないか…

などと思っていたのですが

ぶうにゃんは

楽譜を忠実に弾くことを

とても大切にしていたのだと

改めて知らされた。



私が好きになった

私の唯一無二のピアニストは

孤高ではあるけれど

決して変わり者でも

天邪鬼でもなく

真のピアニストだった。

あったり前なんだけど。

素人は気が付くのに

かくも時間がかかる。


たとえ

CDだとて

こうして

大好きな人の

大好きな演奏を聴けるのは

大きな大きな幸せです。