どうしても観たくて遠路、辻堂の映画館へ。

シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」・・舞踊です。

「娘道成寺」は実際歌舞伎でも見たことあるしTVでも観た

当代の名だたる女形たちが演じている・・が今回5人です。

どうしても観たかった理由は・・

今月12日にNHKで放映された↓番組を観たから

坂東玉三郎と名乗ってから50年・・思うところあり

培ってきた芸と魂を後輩である役者たちに

伝えておきたい・・伝えねば・・という危機感

今回は「娘道成寺」

こんなに奥深く魂を入れ込んで踊っていたのかと・・

こんなに技を極めて踊っていたのかと・・

能のふりとの比較等々

本当に驚くばかり

ひと足、ひと手への気配り

そして感情を見せる眼

そしてもう一つ・・

「二人椀久」・・以前、尾上松也の舞台を観劇

あの時は松也の立ち姿の美しさに見とれました

今回はやはり玉三郎の松山の幽玄さに魅せられた。

 

今後、NHKではこの番組を続けていくという

その中で是非取り上げてもらいたい演目がある

「壇浦兜軍記~阿古屋」だ

いま阿古屋を演じられる女形は玉三郎さんしかいないとか

それほど難しい役らしい

 

さてシネマ歌舞伎・・

5人の花子・・玉三郎を除く選ばれた4人

勘九郎、七之助、梅枝、児太郎

それぞれのインタビューでは玉三郎への畏敬の念と

共に舞台を踏める喜びを語っている

舞台のバックヤードでの役者の着替え等々・・

興味深い映像にたまりませんでした。