ある日の新聞美術欄に・・不染鉄?とある

よく読めばあまり世に知られてこなかった日本画家、

しかしその作品は他の日本画家たちとは一線を画した

独特の世界観を持ったものだという

幻の画家没後40年の記念展

好奇心うごめいてきた・・

会期末迫る中行ってきた

次の二点はプログラムの表紙飾っている代表作

(山海図絵)

多くの日本画家たちに共通する画題「富士」

でも他の画家たちとはおよそ異なる画相でせまる

よ~く観れば・・富士を間に後方には雪景色の村落に海

そして前方には田畑に囲まれた集落に漁村と海

これって日本列島の富士を真ん中にした俯瞰図ではないの?

雪の集落の向こうは日本海ってこと・・意表をつく「富士」の絵だ

(落葉浄土)細密画のような仏像達

このほかの数々の絵の中には人々の命・暮らしが繊細に

生き生きと描かれているのに驚く

故に鑑賞者は大きな絵の前でもよくよ近づいて観ている

家の中にはその絵の中で暮らしているかのような民がいる

海の中では自由に泳ぎ回る魚、亀、そして海辺の貝たち

いったいどんな筆で描くことができたのか

 

暑い中来た甲斐あり・・の美術展でした

 

東京ステーションギャラリーは初めて。

東京駅丸の内側北口の改札口のドーム2,3Fに位置する

この出口は東京国際フォーラムに通ずるので時折利用して

いたが気が付かなかった

エレベーターを使わず階段を利用するといいものを見ること

ができる・・東京駅創建当時のレンガが続く階段

床は板張り・・木の香がよろし

2階回廊から北口ドームを見下ろすと・・

ドームの天井隅の干支たちの原型も展示されたりしてまして・・

会期は明日27日まで・・お薦めです