新年観劇事始めはやはり歌舞伎っしょ!



一月の歌舞伎座は「ザ・正月」そのもの




昼の部を観劇

演目の中で今回是非とも観たかったのが

玉三郎の「茨木」

観劇の前日、7日の夕刊の劇評

稀代の名女形歌右衛門との対比で好評

各演目の簡単感想

*廓三番叟

傾城、新造、太鼓持・・それぞれを三番叟に

見立てて目出度く踊ります。

新造の種之助の初々しさと美形に釘付け

*鳥居前

義経千本桜の一幕

ここに出てくる狐忠信は豪快。外連味豊か

に親の初音の鼓を恋する美しい狐忠信とは

大違い。

花道を引いていく豪快な忠信が思わず狐振り

が出てしまうのには笑っちゃう

*石切梶原

梶原景時に人間国宝の吉右衛門

さすが重厚、ただ台詞が聞き取りにくい

景時が情けを掛ける親子に歌六と芝雀

芝雀は三月に雀右衛門襲名が待ってます。

*茨木

羅生門にて鬼の片腕を切り落とした渡辺の綱。

綱の屋敷に伯母に変身した鬼が腕を取り返しに

やってくる。弱々しく切なげな老女から腕を見た

瞬間、本性を現す・・すさまじい形相

劇評では「・・どんな汚辱に沈んでも譲ることの

出来ない人としての矜持・・」と表現

値打ちある舞台でした。

最初から最後まで片腕での舞踊・・

身体能力にも驚かされた。

渡辺綱役の松緑の子供左近が綱の太刀持ちと

して出演、彼の演技が客席を和ませる


今回の出演者では播磨屋一門が大活躍

吉右衛門、歌六、歌昇、種之助等

播磨屋といえばよんにゃむ世代だと時代劇

スター中村錦之助を思い出す

彼の父親は子福者。

孫の歌六、獅童、曾孫の歌昇に種之助・・

この「うたたね」兄弟、ただ今人気上昇中

その他沢山の若き播磨屋が末広がり

楽しみです