深夜にアップされたレインツリーの国のブログの題が
忘れられない本
でした。
ハマった本ってありますか?
自分の人生を変えたかも・・・って、小説ありますか?
私を小説・活字中毒にさせた作家・新井素子(あらいもとこ)
素子さんと初めて出会ったのは
前にも書きましたが、星新一さんが推薦?されていて手に取りました・・・
しかし、なんか不思議な話・・・。
私が本を選ぶときに《あとがき》から読むようになったのは、この時から
《あとがき》って、短い文章の中に物語があると思うんです。
私は大抵《あとがき》の読みやすい人の本を購入します。
《あとがき》の文章が難しい作家さん、読みにくい作家さんは
私にとっては読みにくい本でした。
そして今の私を作ったかもしれない・・・いや作ったと、いっても過言ではない本
ブラックキャット
「社会人やのに、なんか本読んどかな」と思い近所の本屋さんへ・・・
この頃たぶん流行ってたんでしょうね・・・集英社文庫のコバルトシリーズ
シリーズで2冊平置きで並んでいました。
この画像の本は2冊目・・・
その時購入した本は好き過ぎて持ち歩いてて、
何処かに置き忘れたみたいで行方不明になり、
平成6年に購入しました。(この時には集英社・コバルト文庫になってます。)
この話・・・
日常では不器用な女の子、でも人のお財布をスル時は器用、でスッてまた元の人に戻す・・・
取る金額は一割だけ・・・だから気付かな、気付かれないー千秋(ちあき)
虫も殺せぬ殺し屋ー明拓(あきひろ)
千秋とほぼ体型が同じ(あくまで体型だけ)の心臓に欠陥のある
過激な運動は出来ないーキャット
この欠点持ちばかりの怪盗トリオBLACK CAT
もともとは明拓とキャットふたりで計画していた所に千秋がやって来た・・・
計画を立てて、美術館に侵入するのに・・・・
優しさから、お互いがお互いの事を考え・・・
まわりにいる人の事も考えて・・・
ドンドンと出演者たちが違う方向へ動いて行っちゃうのー
泥棒はダメだけど、こんな泥棒なら許せちゃう
このブラックキャットシリーズ 全4作・6巻 (全巻絶版)
ブラックキャット 1984年1月15日第一版発行
ナイトフォーク 1985年9月15日第一版発行
キャスリング前編・後編 1994年12月10日第一版発行
チェックメイト前編・後編 2004年1月10日第一版発行
このシリーズブラックキッャトで始まってから20年近くも経ってやっとチェックメイト(終幕)
物語中はそれほど年月は経っていません
素子さん《あとがき》にも書いてますが、
《忘れたころにやってくるシリーズ》だったんです。ブラックキャット
ナイト・フォーク は社会人なりたての頃。
9年経ってキャスリング は結婚2年目。
そこからまた9年・・・チェックメイト は妊娠・出産も終え息子4歳。
コバルトシリーズ買う歳でもでもないのに買いましたよ
素子さんの《あとがき》も私にとっては物語。
私は【待ってたよ~】【待ってるよ~】と思いながらその《あとがき》読んでました。
そして
《もしも御縁がありましたなら、いつの日か、また、お目にかかりましょう―――。》
と、いう《あとがき》の締めの言葉を信じて約20年の間、
素子さんの本からコバルトシリーズ
氷室冴子さん、田中雅美さん、赤川次郎さん、etc...
本も買い過ぎて時には通勤時間に新聞もおじさん達にまじって読んでいました。
今の人たちがスマホを手放せない様に、
私は活字を見ていないと落着けなかったんだと思います。
もう一度言います。
私は今も小説などを選ぶとき《あとがき》を読みます。
でもここ最近の作者さんの小説って解説はあるけど、
《あとがき》があまりないような気がします。
是非、《あとがき》が無くならない様に祈ります。
読書の秋―あなたはどんな本を選びますか・・・?