エレベーターに乗るのに30分待った、車いすユーザーのおば
きっかけとなったのは、電動車いすで生活していた叔母です。
それまで当たり前のようにエレベーターに乗っていたわたし
その話を聞くまで、私もエレベーターによく乗っていました。
上のほうの階に行くならエレベーター使ったほうが早いでしょ、と思っていました。
でもよくよく考えてみると
途中の階で乗るのをあきらめたベビーカーを引く親を見た記憶はあります。
そして、自分も他人も、一旦エレベーターを降りて
ベビーカーの人に譲るという光景を見たこともありません。
つまり、自分自身もおばを待たせた側の人間だったのです。
歩ける人がエスカレーターを使うことで
生活しやすくなる人たちがいる
この一件があってから、基本的にエスカレーターを使うようになりました。
その後、ルミネも受付がある階では「ベビーカーの方優先です!」とスタッフの方がエレベーターに乗っている人に譲ってもらうよう声かけをしているのを見かけました。
ほんとうに、それしか方法がないのです。
一瞬エレベーターが停まった数秒で、
「何分待っている譲ってください」と言える人が何人いるでしょう。わたしなら言えない気がします。
つまり、エスカレーターが使える人の意識次第。
①エスカレーターが使える人はエスカレーターに乗る
②エレベーターに乗ったときは、途中の階でベビーカーや車いすの人が入れなさそうなら譲る。
子供を産んで街の見え方が変わったという友達
さいきん子供を産んだ友達が、
ベビーカーを押していると、いままで全く気にしていなかった「段差」「階段」が目につくようになった、と言っていました。
この店もあの店も階段しかないから行けない店になると。
いままでの街のようす、歩く人が、
ベビーカーを押しているだけで別世界になると。
そして、自分の親もそう感じながら私たちを育てたんだろうと思います。
私は、たまたまおばが車いすユーザーだったから気づけましたが、
きっかけがないとほとんど無意識の行動なんですよね。
電車に乗るときはみんな当たり前に順番を守るように、
エレベーターはエレベーターしか使えない人のために譲るようになればいいなと思います。