今回の大雨被害。
ニュースを見ていると、中四国でかなりの被害が出ている。

時間はかかると思うけど、被害を受けた方が早く元の生活に戻れることを祈っている。



あたしの住む鳥取市も6日の夜、大雨特別警報が出ていた。
雨は降り続いてはいたけど、家にいるとまぁ大丈夫だろうと思っていた。

近くに川があるので念のため、川の定点カメラをチェックすると、いつもよりかなり増水していた。
それから、30分毎にどんどん増えていった。堤防にある避難判断水位の印に届きそうな勢い。
その上には氾濫危険水位の印。そこに到達するのに時間はかからない感じがした。

氾濫したら浸水するだろうと思ったので危機感はあった。


そうこうしていると、
防災無線の放送が入り、うちから近い集落に避難指示が出ていた。
目と鼻の先にある集落が避難するなら、
うちも危険かもと思った。

今回は避難しなくてはいけなくなるかもしれないと
貴重品と2泊くらいはできる準備を始めた。

お父さんに連絡を取りながら実家に避難するか、近くの学校に避難するかも考えた。


去年の台風で、駐車場が10センチほど冠水したことがあったので、旦那さんはその時よりは大丈夫だろうと言うけれど、
絶対大丈夫なんてことはない。


旦那さんが川を見に行こうと言うので、流されるから辞めようと言ったものの、
あたしも気になってはいた。
定点カメラで水位を見ると、今すぐに氾濫はなさそうだ。
危なそうなら引き返そうと向かった。

行ってみると いつもの川の姿ではなく、かなり増水していた。勢いがすごい。
このまま雨が降り続いたら、ほんとに氾濫する。そう感じた。

川を見に行って流される人は、氾濫寸前に行ってしまうのかもしれない。


ダメだと言われるのに、なぜ川を見に行ってしまうのか?というのをテレビで見たことがある。
人間の本能で見に行ってしまう、らしい。

あたし達もそうかもしれない。

あたしは見に行って、心が決まって安心した。
迷うから不安になるのかもしれない。


避難した方がいいのか、もう少し様子を見た方がいいのか、寝ても大丈夫だろうか。
と思っていたのが、

今の大雨が降り続いたら確実に氾濫する、危険だと肌で感じた。


それからは雨が弱まってきて、
定点カメラの水位も下がってきたので、その日は眠った。
朝早くに起きると冠水もなかった。

雨が弱まったことで、川の氾濫は免れたようだ。


結局、避難はしなかったが、県内でも避難指示を早めに出してくれていたから危機感を持てた。


どこに住んでいようが、災害は突然やってくる。
被害のニュースを見ていると、自分も当事者だったかもしれないと思う。


大丈夫だと思いたい心理も働くので、
今回のような経験のない災害で、信じられるのは情報を集めたあとの自分の感覚だけかもしれない。