25年前に連載が始まった漫画なのですが25年前とは思えないほど未来を見透かしたような作品で未来を見透かすというのはどういう物かと言うと冒頭のセリフで ――地球上の誰かがふと思った。
『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか』
地球上の誰かがふと思った。
『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか』
誰かがふと思った。
『生物みんなの未来を守らねば……』――
というセリフから始まります。
このセリフ凄いですよね?25年前にこういう考え方をする人が居るのかと最初見た時は衝撃を受けました。
あまりの衝撃に時間を忘れて読みふけってました。
ざっとこの寄生獣という漫画のあらすじを説明をするとどこからかテニスボール程の大きさの丸い物体が降ってくる。
そのボールが地面に着くと中からニョロっと先のとがった足のない細長い生物が現れる。
その生物が次に何をするかと言うと、家に侵入し寝ている人間の耳の中に入る。
その瞬間、その生物は人間の脳の方に進行していきその人間の脳を奪うというようなそんな衝撃的な作品です。
そして、その脳をうばわれた人間はその生物に操られるがまま行動させられます。
その生物の第一の目的(本能)は人間を食い尽くせという物。
初めて脳を食われた人間は朝起きた自分の奥さんをぱくりと食べてしまうシーンでした。
初めて見た人で苦手な方はそこで読むのを止めてしまうでしょうね。
でも、そのまま読み続けたらこの漫画が伝えたいことが見えてくるのです。
その見えてくる物を見れないというのは非常にもったいない。
自分はこの漫画を中学生の時に知ったのですがこの漫画を知らないまま死んだら絶対後悔するなと思ったくらいいい漫画でした。
実はこの漫画はなんと10月にアニメ化されて12月には実写映画も決まってます。
自分としてはやっとかという感じでした。
25年間も何もなかったのに何で突然アニメ化と疑問に思う方もいるとは思いますが実は寄生獣が漫画として発売された時、アメリカがこの漫画に目を付けて放映権のようなものを買収したらしいです。
予定ではアメリカの方で映画化なりする予定だったらしいですが放映権だけ買って何もしないというのは良くある話らしいです。
その放映権の権利がきれたらしく日本テレビ局の全部がその放映権欲しさに切磋琢磨して獲得に必死だったそうです。
そして、見事勝ち取ったのは日テレさんだそうです。
その放映権を取ったや否やアニメ化や実写化にすぐ結びつけた日テレさんには本当に感謝したいです。
行ってしまえばアメリカの放映機関のせいで寄生獣がのアニメ化が遅れたわけですからもうぷんぷんですよ。ぷんぷん。
ま、25年経ってようやくのアニメ化ですから凄く期待はしています。
自分はこの漫画が面白すぎてもう本を五週はしました。
それともしこの話に興味が出たという方は是非読んでもらいたいです。
実は今はネットで寄生獣の一巻を無料で読むことが出来ます。
もし興味があったらそこで読んでみてもらいたいです。
もしアニメから見るという方が居たら絶対にやめろと自分だったら言います。
もしそういう人が居たら寄生獣のアニメは見ないようにお願いしたいです。
それくらい漫画の方が作者の言いたい事も伝わりやすいからです。
と長々と説明しましたが見てみないなぁって思った人が居たら一巻だけでもいいので見てください。
今なら見れるはずです。いつ、この試し読みがいつ出来なくなるか分かりませんが早く読むに越したことはないと思います。
凄くお勧めします。
早稲田大学教授・文芸評論家の加藤典洋は「文学を含め、戦後のベストテンに入る」としている。また「進路選択に迷ったとき、あるいは大学の授業がつまらないと感じたとき、異性にふられて悲しいときに読んでみることを薦める」としている[23]。
評論家・哲学者の鶴見俊輔はこの作品を「人生、2度目の衝撃でした」[1]、「生涯に読んだもっともおもしろい本のひとつ」と評しており、夕食後読み始めて全巻を読了したときには夜が明けていたという[24]。竹田青嗣も当作品を薦められた際に徹夜したが、その結果喀血し、結核の疑いで約一か月病臥した。
心理学研究家の山竹伸二は書評”親殺しの文学”において「誰かが救うのではなく、自分自身で救う」という、外側からの救出ではない内側からの自己救出の物語として、村上春樹の『海辺のカフカ』と共に『寄生獣』を挙げている
とWikiにも書いてありました。
凄い作品ですね。でも、戦後の漫画で最高傑作と言えるのは納得が出来ます。
という事で寄生獣のお話でした。