少し前にご主人を亡くした友人が

昨年よく落語を鑑賞していると、誘ってくれていたのですが、

さすがに昨年はそれどころではなく、、


その友人とまた一緒に落語を楽しむべく

落語の特集の雑誌を図書館で借りていました。

普段全く借りる事のないジャンルの雑誌です。


三連休のちょっとした時間に

その雑誌を開きました


その中の最初の今月の一枚 

大きな見開きの写真と記事が書いてありました。


それは広い池のある

周りは一面の雪景色

真ん中の池には

氷がびっしりと張っている

写真に思わず心惹かれました。


記事を読んでみると、それは

東京の浜離宮庭園を空から撮ったものでした


地方の雪景色と思うような風景ですが

実はこれは新橋の近く、

まさかこんな東京で、こんな寒い日があって

こんな写真が撮れました、、

そんな記事でした


撮影日の日付は

昨年の2月16日

息子の亡くなる2日前の写真でした


そおかあ あのとき

こんなに 

東京中が凍るような寒い時だったんだね

確かこの日 あなたは

親友の誕生日を祝うために

親友との最後の食事をして過ごしていたんだよね


私は呑気に

彼女からチョコレート貰った?とLINEで聞いて

帰っておいで ってその後送って

帰りたいな って返信くれたじゃんね


あのね 

あの日は特別に寒かったんだよ

心が寒いのは、そのせいだったんだよ

もう少し暖かい日なら 


次の週も 

とにかく寒くて

3人で身体だけ残った息子に会ってから、

身体が空に行くまで

寒くて会いに行く気持ちもおきないほど

寒くて寒くて


それでも 受け止められない壊れた気持ちのまま

雪の降る中を息子に捧げる花を

娘と2人で電車に乗って買いに行った

特別な花を 

大きなお花屋さんに

綺麗なグリーンのカーネーション


もう 今は

悲しい思いも 辛い思いもしていないね

私達残るあなたの3人家族を

見守ってくれてるかな