ある人が心を病んでいて

死にたい という気持ちを否定してはいけない


ただ

世の中には

もっと生きたい

一秒でも 一日でも 一週間でも

一瞬でも

会いたい

でも 会えない

死顔を見たはずなのに

焼かれた骨を見たはずなのに

それでも 会いたい

家族や友人や恋人に

そんな思いを させることになる



兄が10年前病気になり

一か月間人工呼吸器で生きていた

母は必死に 息子を死なせまいと

脈がある限り

死は 焦らなくても

誰でもいつか迎える道


私はまだ誰の死も

まだしばらくは見たくない

二人の母や兄や夫や子どもを

まだまだもっと幸せにしたい

子どものもっと笑い顔や幸せな姿を見たい


だから

亡くなってしまった人達をたまに思い出すと

見守ってください

いつかずっと先にそちらにいくまで
待っててください

と空に向かって思うことにしている


そして一日を淡々と生きる