こんにちは。

今日はニューヨークタイムズ紙からの記事です。

 

先日メラニア夫人の暴露本が出版されました。その本によりますと、2016年にトランプ氏が2016年11月に当選してホワイトハウスに拠点を移しましたが、メラニア夫人は息子の学校を理由に2017年6月にホワイトハウス入りをしました。ですが実は婚前契約(prenuptial agreement)の条件を変えるように、トランプ氏に交渉していたためだったとのことです。

 

この婚前契約はアメリカではプリナップといいます。離婚したときに財産分与をどうするか、家や車などの共有資産はどう処理をするのか、共有負債があればどちらがどれだけ負担するのか、養育費はどうするのか、離婚にかかる弁護士費用はどちらが受け持つかなど、離婚をしたときに揉めないよう細々と婚姻前に決めておくものです。プリナップは結婚後に内容を変更することもできます。

 

アメリカでは離婚・再婚が多いので、再婚時や資産家との結婚の時などプリナップを結ぶカップルは多いようです。結婚する前から離婚のことを考えるのはなんとも興醒めではありますが、この国では自分の財産を守るためには『愛は不滅ラブラブ』などと腑抜けていてはいけないのでしょう。

 

婚前契約を成立させるには、双方がそれぞれ弁護士を雇わなければなりません。条件内容を話し合い、立会人(witness)の元で契約書にサインをします。離婚時に揉めるカップルは5年、10年と泥沼の裁判争いになりますので、ここはわりきって事前にいろいろと決めておいたほうがいいのでしょう。

 

日本では弁護士さんと知り合うことはほぼ無かったですが、アメリカでは弁護士をされている方はまわりによくいます。こちらでは弁護士過多となっているようですが、弁護士を雇ったり相談に行ったりすることはためにありますので、やはり生活には必要です。ビザやグリーンカードの取得時、家の購入時、固定資産税の減税の申請時、遺書の作成時なども弁護士に依頼しました。

 

以下記事の要約です。

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For Better Deal, First Lady Delayed Washington Move

 

 

 

By Maggie Haberman at The New York Times on June 14, 2929

 

ファーストレディのメラニア・トランプ氏がトランプ大統領の初めの数ヶ月間ニューヨークに滞在していたのは、婚前契約を再交渉していたためだったらしい。

 

ワシントンポスト紙のジャーナリスト、メアリー・ジョーダンの本 ”The Art of her Deal: The untold Story of Melania Trump” (取引きの芸術:メラニア・トランプの語られていない物語)で、トランプ夫人は2016年のトランプ紙の勝利を彼女と息子のふところ事情を固めるための機会として使ったようだ。

 

メラニア夫人の言う「バロン(トランプ氏との息子、当時11歳)の世話のために」というのは実は財政的なアレンジメントを変更することだったようで、バロンくんがトランプ氏の他の三人の子供たちと同等かそれ以上に、財産相続や金銭的機会を有利になるよう書面でほしかったのだとか。

 

オリジナルの婚前契約では、メラニア夫人に対して過度に親切には作られていなかったが、キャンペーン後にトランプ氏の女性問題や、女性差別発言の音声がリリースされたことで、彼女は契約の再交渉に挑んだとジョーダン氏は本に書いている。

 

トランプ夫人にこの本のコメントを尋ねたところ、チーフスタッフは「トランプ夫人の嘘の情報が書かれている本であり、ジャンルはフィクションだ。」と答えた。

 

この本によると、トランプ夫人はトランプ大統領の一番のサポーターであり、彼の重要なアドヴァイザーの1人として描かれている。

 

だが、オバマ前大統領をケニヤ生まれだと嘘をついたりする、トランプ氏のダークなやり方をすすめたりもしている。

 

また、彼女が作ってきた彼女自身のイメージは事実ではないところもある。たとえば、メラニア夫人は数カ国語を流暢に話せると言っているが、「彼女と一緒に何年も働いてきた写真家や他の人たち、イタリア人やフランス人、ドイツ人なども含まれるが、彼らたちは彼女が一度もその言語を発したのを聞いたことがないと言ってる。」とジョーダン氏は本で書いている。