転売か長期運用か | 溜池ではたらく不動産屋のブログ_Season 3

転売か長期運用か

不動産屋を名乗りながら、あまり不動産関連の本を読んでいませんでした。ひさしぶりに不動産関連本です。でも、不動産屋さん向けに書かれた本ではなくて、一般の人向けの本です。

不動産をめぐる(特にバブル)歴史を振り返るところから始まって、リーマンショックで何が起きたのか、大手財閥系の不動産会社と新興の会社はどこが違うのか、賃貸事業と分譲事業のそもそもの違いは何かなど、別に目新しいことは書いてありませんが、頭の中を整理する上ではとても役に立ちます。

新興の会社ではたらいたことがあるので、著者の牧野さんが言うところの『転売ビジネスは博打と一緒!』には耳が痛いところです。確かにたくさん、転売してきました。。。著者の牧野さんが提唱しているのは、土地のちからを見極めて、長期安定的に不動産を運用していこう!ということです。転売ビジネスでは多くの会社がマーケットから姿を消して、生き残った会社も、なんとか生き残ったという感じです。やはり、不動産の本質を理解して、長期安定的に運用できる会社や個人投資家が強いと。

よーく理解できますが、不動産を売ったり買ったりするもの楽しいですよね?ハゲタカだっていいところはありますよね?
なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか(祥伝社新書228)
牧野知弘
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