平成の開国? | 溜池ではたらく不動産屋のブログ_Season 3

平成の開国?

大震災があったので、テレビのニュースとか、新聞で目にする機会がかなり減ってしまったような気がする、『TPP』のお話です。TPPはTrans Pacific Strategic Economic Partnership Agreementのことです。日本語では環太平洋戦略的経済連携協定ですな。菅首相を筆頭に民主党政権は平成の開国だ!として、TPPへ突き進んでいくような印象でした。

それが今回の大災害によって、すっかり話題から姿を消してしまったような気がします。この本ではTPPに参加すると、誰が得するのか、誰が損するのか、そして、どの国が得をするのかということがわかりやすく説明されています。著者は、TPPを導入することで日本の国内産業がやられてしまい、多数の外国人労働者が入ってくることで雇用情勢も悪化してしまい、国が壊れてしまうと主張しています。

開国しろ!いや鎖国しろ!というような単純な議論では無いのだと思いますが、鎖国した場合どんなふうにこれから生きていくべきなのかも説明してもらいたいところです。この本をよむととりあえず、TPP反対!と言っている人はどんな意見なのかはわかります。

今回の災害によって夏場の電力不足は明らかで、国全体のパワーが落ちることも明らかです。国全体のパワーが落ちると言うことは最終的には国民の稼ぎも減るということしょう。今回の災害は日本を大転換するきっかけになると多くのジャーナリストやエコノミストが語っていますが、はたしでどうでしょうか。やはり大切なのは政治のリーダーシップです。そろそろ真のリーダーが登場しないと心配です。
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