ウィキリークスが変えたもの | 溜池ではたらく不動産屋のブログ_Season 3

ウィキリークスが変えたもの

日本ではそんなに詳細な報道がされていない、ウィキリークス。ジュリアン・アサンジはサイバーテロリストだ!というような表面的な報道が多いような気がしていましたが、この本を読むと、ウィキリークスに対する理解がとても深まります。そして、ウィキリークスに対する疑問へのヒントも与えてくれます。

ジュリアン・アサンジは、なぜこんなことをやっているのか?やる必要があるのか?これは多くの人が感じている疑問ではないでしょうか。国家機密をリークすれば当然、各国からマークされてしまいます。ジュリアン・アサンジは間違いなくアメリカのCIAとか、イギリスのMI6とかイスラエルのモサドとか、様々な機関を敵にまわしています。常に身の危険を感じてまでなぜそんなことをやる必要があるのか、そしてそれをすることで何を実現しようとしているのか。でも、彼らがここまで危険を冒してでもやっているからこそ、ウィキリークスにはなにか正義があって公益があるような気がしてきます。

そしてウィキリークスは何を変えたのか。これは明らかかもしれません。ウィキリークスが出てきてしまったことで、報道や情報の流れが明らかに変わるような気がします。ウィキリークスがなくなったとしても、同じようなものがどんどん出てきてしまうでしょうし、そもそも既にジュリアン・アサンジを逮捕したりとか、ウィキリークスを経済的に追い詰めることにそんなに意味がなくなってきていると思います。ウィキリークスのような仕組みがあると、世の中の人々が気づいてしまったことが、いちばん大きなことかもしれません。

各国がどんなにがんばってもこの流れを止めることは出来ないかもしれません。はたしてインターネットの発展と普及が今後の世界にどんな影響を与えていくのか?そんかことを考えてしまいます。
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