SonyとGoogleとAppleと
ソニーでVaioやスゴ録、コクーンに関わった辻野さんの本です。辻野さんはソニーを退社後、グーグルの日本法人の社長になりました。ソニーでの奮闘の歴史、そしてグーグルに移籍してからのことが語られます。淡々と語っているようで、文章から、相当悔しい思いをしたんだろうな・・・ということが滲み出ている部分もあり、なかなか読み応えがあります。ただ、辻野さんはやはりソニーのことが大好きで、ソニーの悪口とか暴露みたいなことは書いていません。グーグルについては、採用のプロセスがとてもたいへんだったようで、そのあたりは詳しく書いてありますが、入社してからの記述はあっさりしています。
ソニープレミアムといって、ソニーの名前がついていれば、他の会社の製品と同等の機能でも高く売れたりとか、デジタルドリームキッズといって、冷静に考えてみると、何が言いたいのかよくわからないスローガンを掲げて、でもなんとなくかっこいいというようなソニーのイメージはもはやなくなってしまったのかもしれません。いまや、世界で、そのポジションにいるのは間違いなくアップルでしょう。日本人としてはとても残念で、ウォークマンをつくれたソニーがなぜiPodやiPhoneがつくれなかったのか、音楽や映画のコンテンツをもっていて、コンテンツビジネスも出来るはずのソニーがなぜ、音楽配信ビジネスで覇権を握れなかったのか、そんなことを考えてしまう本です。
アップルにはスティーブジョブズという天才がいて、グーグルにも二人の天才と一人の大人がいて、でもソニーはそのとき普通の会社だった。その違いが今の結果として現れていると簡単に片付けてしまうには、ソニーの抱えている問題はとても大きいものなのだろうと想像します。スティーブジョブズは病気のため療養に入りました。グーグルのエリックシュミットもCEOから降りるようです。さて、ソニーはどうなるのでしょうか。このまま昔すごかった会社として存在し続けるのか、それとも大復活を遂げるのか。日本人としては大復活してもらいたいところですが、とてもたいへんそうです。
ソニープレミアムといって、ソニーの名前がついていれば、他の会社の製品と同等の機能でも高く売れたりとか、デジタルドリームキッズといって、冷静に考えてみると、何が言いたいのかよくわからないスローガンを掲げて、でもなんとなくかっこいいというようなソニーのイメージはもはやなくなってしまったのかもしれません。いまや、世界で、そのポジションにいるのは間違いなくアップルでしょう。日本人としてはとても残念で、ウォークマンをつくれたソニーがなぜiPodやiPhoneがつくれなかったのか、音楽や映画のコンテンツをもっていて、コンテンツビジネスも出来るはずのソニーがなぜ、音楽配信ビジネスで覇権を握れなかったのか、そんなことを考えてしまう本です。
アップルにはスティーブジョブズという天才がいて、グーグルにも二人の天才と一人の大人がいて、でもソニーはそのとき普通の会社だった。その違いが今の結果として現れていると簡単に片付けてしまうには、ソニーの抱えている問題はとても大きいものなのだろうと想像します。スティーブジョブズは病気のため療養に入りました。グーグルのエリックシュミットもCEOから降りるようです。さて、ソニーはどうなるのでしょうか。このまま昔すごかった会社として存在し続けるのか、それとも大復活を遂げるのか。日本人としては大復活してもらいたいところですが、とてもたいへんそうです。