上杉隆の40字で答えなさい | 溜池ではたらく不動産屋のブログ_Season 3

上杉隆の40字で答えなさい

上杉隆さんの本はよく読んでいますが、これはかなり笑えます。笑える内容ではありませんがとてもよく出来ているので笑ってしまいます。笑っている場合じゃないとわかっているのですが、笑ってしまいます。表紙には『きわめて非教科書的な【政治と社会の教科書】』と書いてあります。確かに非教科書的な内容ですが、政治、社会に対する質問に黒い池上彰こと上杉隆さんがあっさり回答してくれます。質問と回答をちょっと紹介してみます。

【質問】
国会議員の仕事は何か?
【回答】
1年生議員の仕事は2年生議員になること。2年生議員の仕事は3年生議員になること。・・・こんなことは確かに社会の教科書には書いてありませんでしたね。

【質問】
自民党と民主党の違いは何か。
【回答】
小沢一郎のいる自民党が民主党、小沢一郎のいない自民党が今の自民党。・・・そうなんですか?知らなかった。。。でも言われてみるとそうかもしれませんね。

【質問】
参議院の役割とは何か。
【回答】
国会議事堂の建物スペースの半分を埋めて税金を消費している程度の役割しかない。・・・良識の府だと習ったはずです。衆議院をチェックする機能があって、落ち着いて仕事ができるように6年間は身分が保証されていると。

このように、政治、社会に対する質問に上杉さんがずばずばと回答していきます。教科書的な見方や新聞やテレビのようなマスメディア的な見方とは全く違う見解がたくさん出てきます。すべて鵜呑みにする必要は無いと思いますが、物事を解釈する多様性が必要なんだと思います。上杉さんは本書だけでなく様々なところで、メディアが横並びで同じような内容を報道しているのは先進国では日本だけだと主張されています。確かに普通に生活していると異質な意見にふれる機会がありません。そんなことを考えさせてくれるという意味でも良い本です。上杉さんにはこれからも積極的に活動していっていただきたいものです。