スティーブ・ジョブズの王国
『Stay hungry,stay foolish』
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチは、今ではアメリカの高校で教科書にも採用されているくらい、アメリカを代表するビジネスマンのひとりである、スティーブ・ジョブズ。そして、昨年、ついにマイクロソフトばかりか、グーグルまで時価総額で追い抜いて、全米で2番目に時価総額で大きな会社となった、アップル。
その創業から、ジョブズが追放されるまでを描いた1冊です。ジョブズが追放されるまでということで年代的には1985年ころまでです。アップルは二人のスティーブによってはじまった会社です。それがどんどん大きくなって、株式上場までいきます。数十人だった会社があっという間に1500人とか2000人の会社になります。そして、創業者だけでなく、社員の多くも上場によって大金持ちになっていきます。
この本はそこまでが470ページにもわたって詳細に描かれているのでかなり長いです。途中でくじけそうになります。ジョブズが、奇行をくり返す様子やインドに出かける様子からすると、将来、ここまで世界に影響をあたえるような人物になるとはちょっと想像できません。それにジョブズはとてもわがままで嫌なやつです。今はどうなのかわかりませんが、当時の様子からして、将来、大学で感動的なスピーチをする人と同一人物とは思えません。帯に『創業の全記録』と書いてありますが、それが誇張では無く、かなり丁寧に書いてあります。もう一人のスティーブである、ウォズニアックの少年時代から上場により大金を手にするところもかなり細かく書いてあります。ウォズニアックは上場したときに得たお金をそれこそ湯水のように使ってしまいます。友人に200万ドルをあげてしまったりします。なんてダメなやつなんだとちょっとあきれます。
350ページをすぎたころから、上場、会社が巨大化、忍び寄る転落の足音というように話が展開していきます。ここからは読みやすくなっていきます。そして最後にはジョブズが追放されてしまいます。そこに至るまでのアップルは、ジョブズをはじめとして、自分たちの製品にとことんこだわる会社でした。それが経営者が変わり、製品へのこだわりを忘れた途端に転落し始めます。そして、ジョブズが復活し、また製品にとことんこだわることによって見事に復活していくわけです。
そんなアップルのまさに第1章ともいうべきストーリーです。社史を読んでいるようです。アップルの社員じゃないので、こんなに細かく知る必要も無いような気がしますが、いま世界でもっとも注目されている企業のひとつであり、CEOの若き日の物語ということで、興味深く読めます。ただし長いです。それにしてもジョブズはアップルを追放されたときは30歳です。30歳であれほどの会社を作り上げたというのは驚異的です。
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチは、今ではアメリカの高校で教科書にも採用されているくらい、アメリカを代表するビジネスマンのひとりである、スティーブ・ジョブズ。そして、昨年、ついにマイクロソフトばかりか、グーグルまで時価総額で追い抜いて、全米で2番目に時価総額で大きな会社となった、アップル。
その創業から、ジョブズが追放されるまでを描いた1冊です。ジョブズが追放されるまでということで年代的には1985年ころまでです。アップルは二人のスティーブによってはじまった会社です。それがどんどん大きくなって、株式上場までいきます。数十人だった会社があっという間に1500人とか2000人の会社になります。そして、創業者だけでなく、社員の多くも上場によって大金持ちになっていきます。
この本はそこまでが470ページにもわたって詳細に描かれているのでかなり長いです。途中でくじけそうになります。ジョブズが、奇行をくり返す様子やインドに出かける様子からすると、将来、ここまで世界に影響をあたえるような人物になるとはちょっと想像できません。それにジョブズはとてもわがままで嫌なやつです。今はどうなのかわかりませんが、当時の様子からして、将来、大学で感動的なスピーチをする人と同一人物とは思えません。帯に『創業の全記録』と書いてありますが、それが誇張では無く、かなり丁寧に書いてあります。もう一人のスティーブである、ウォズニアックの少年時代から上場により大金を手にするところもかなり細かく書いてあります。ウォズニアックは上場したときに得たお金をそれこそ湯水のように使ってしまいます。友人に200万ドルをあげてしまったりします。なんてダメなやつなんだとちょっとあきれます。
350ページをすぎたころから、上場、会社が巨大化、忍び寄る転落の足音というように話が展開していきます。ここからは読みやすくなっていきます。そして最後にはジョブズが追放されてしまいます。そこに至るまでのアップルは、ジョブズをはじめとして、自分たちの製品にとことんこだわる会社でした。それが経営者が変わり、製品へのこだわりを忘れた途端に転落し始めます。そして、ジョブズが復活し、また製品にとことんこだわることによって見事に復活していくわけです。
そんなアップルのまさに第1章ともいうべきストーリーです。社史を読んでいるようです。アップルの社員じゃないので、こんなに細かく知る必要も無いような気がしますが、いま世界でもっとも注目されている企業のひとつであり、CEOの若き日の物語ということで、興味深く読めます。ただし長いです。それにしてもジョブズはアップルを追放されたときは30歳です。30歳であれほどの会社を作り上げたというのは驚異的です。
スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?
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