今晩は、★夜紀★ですo(_ _*)o
お腹と背中がひっつきそうなぐらい空腹です。
このままだたときっと僕は明日、見世物小屋に売られていくことでしょう(´・ω・`)
そして、見世物小屋の主人に首に縄を巻かれ、田舎町で催されるお祭りなんかに連れまわされるんです。
僕は「あぁ…こういう運命なのかぁ…」
と受け入れ、悲しみながらも見世物になることを受け入れます。
毎夜毎夜、薄い蛍光灯の中で投げかけられる異形の物を見る目、目、目。
そんな遠慮の無い目にもようやく慣れてきた夏のある日。
夜中になって主人に隠れて見られ続けた身体を濡れた布きれで拭いていると小屋の方から主人である男の怒鳴り声が聞こえました。
また他の見世物が何か失敗をして折檻を受けているのだと思いました。
しばらく身体を拭いていた僕は手を止め、怒鳴り声が聞こえたほうへ行ってみることにしました。
薄暗い馬小屋のような見世物達の部屋に入ったとき、僕の鼻を生暖かい匂いが襲いました。
僕はこの匂いを主人が怒鳴り声を上げたあとの部屋で何度か嗅いだことがあったのでそれほど驚きはしませんでした。
小屋に一歩入ると何度も寝起きした藁の敷き詰められた床の感覚に奇妙なぬるぬるしたものが混ざっていました。
暗くてよく見えないけれど、どうもそれは血らしく少し気分が悪くなりこれ以上奥に進むのが少しいやになりました。
僕が躊躇いながらもう一歩前に踏み出そうとすると、右の奥のほう、普段はほうきやバケツなどが置いてある場所に誰かいるような気配がありました。
「…だれかそこにいるの?」
僕がそう声をあげると、その気配が微かに反応したようでした。
「………」
気配は喋りませんでしたが必死に声を押し殺すように嗚咽が漏れているのが分かりました。
「だいじょうぶ。ぼくも見世物だよ。」
「………」
僕は小屋の隅で小さくなっている影が少し不憫になりました。毎日人の好機とも侮蔑ともとれる視線を浴びて主人の機嫌が悪いと頭の形が変わるまで折檻される。
これまでに何度か折檻を受けた見世物たちを見ましたが。折檻を受けた見世物たちは僕がそれまでに慣れ親しんだ姿よりさらに「見世物」になっていたので、主人にとったらそれは見世物の見世物であることの証明を増やすようなもので気にならない行為なんだということを簡単に想像させました。
一歩一歩近付くにつれだんだんと影がどんな形をしているかがはっきり見ることができました。
背丈は小さく、見た目は幼い子どものようでしたが髪と肌が雪のように真白でした。その真白の髪と肌に点々と赤い血が混じり奇妙な斑模様を作っていてそれが少し奇妙でした。
どうやら折檻は受けたものの頭は潰されていないようでした。
「だいじょうぶ?」
僕が彼女を見下ろせるまでの位置に近付きそう尋ねても、相変わらずうつむいて嗚咽を押し殺すだけでした。
僕はその場にしゃがみこみ彼女の顔を見ようと思いました。
これまで折檻を受けた見世物たちに一番多かったのは顔へのものでした。目玉を繰り抜かれたり、鼻を削ぎ落とされたり、唇を焼かれていたりしたので彼女も顔に何かしらの折檻を受けたんじゃないかと思ったのです。
「…顔になにかされたの?見せて。少しなら手当てできるかもしれない。」
そう言った瞬間、彼女は顔を上げました。
顔を上げた者の肌はやはりおそろしいほど白かったのですが、本来目があった右の場所は窪んで赤々とした血に神経や白い液体が混ざってどろどろと流れていました。
僕は驚きました。
空洞になった右目や、そこから流れ出る液体にではなく、嗚咽を殺していた彼女が泣いているのではなく笑っていたのだと気付いたからです。
たかが外れたのか、けたけたと笑い始めた彼女のその口の中には目玉がひとつ転がっていました。それはきっと彼女のものなんだろうとなんとなくわかりました。
しばらく笑い続けた彼女はある瞬間にふと笑うのをやめて立ち上がり、小屋を出て行きました。
その際彼女はちらと僕を見て「まだいたの?」という顔をしました。
誰もいなくなった小屋の中で僕は血がべっとりとついた藁を片付けました、片付けている最中に藁山の中からお腹を切り開かれた主人を見つけました、お腹の中身も藁山のもっと奥のほうにつっこまれていました。
この小屋は主人のいるべきところではないので主人を担ぎ、中身は手に持ち小屋の外に出て裏手に回り主人と主人の中身を捨て、藁山の藁は使えないので新しい藁を持ってきて小屋の中に敷き詰めました。
その藁の上に寝そべり新鮮な藁の匂いを嗅いで僕はうとうとしながらふと思いました
「明日からどうしよう」
と。
…これ日記じゃねぇ(´・ω・`)