おはようございます。こんにちは。こんばんは。

理学療法士のよきくんです。

 

今回は、セラバンドの活用法についてブログを書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

自宅で簡単リハビリ!セラバンドの活用法と注意点

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

 「筋トレは大切と分かっているけど、何からはじめたらいいのか分らない」「ジムに通うのは面倒」「自宅でできる安全な運動が知りたい」ーーそんなお悩みありませんか?

 最近では、運動不足や関節痛、転倒予防などを目的に、家庭でのセルフケアが注目されています。その中でも、手軽に取り組める運動補助具として人気なのが「セラバンド(Thera-Band)」です。

 セラバンドは、ゴム製の伸縮性バンドで、筋力や柔軟性、バランス能力の向上に役立ちます。しかし「どう使えばいいの?」「どの強さを選ぶべき?」「正しく使えているの?」と戸惑う方も多いのが実情です。

 本記事では、理学療法士の視点から、セラバンドの基礎知識から具体的な使用方法、注意点までをわかりやすく解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.セラバンドとは?基礎知識と選び方

 

1-1.セラバンドの基本構造

 セラバンドとは、アメリア生まれのトレーニング用ラバーバンドで、主にリハビリや筋力トレーニングに使用されます。特に医療・介護現場では、安全性が高く、関節や筋肉に無理をかけにくいため、幅広い世代に活用されます。

 

1-2.カラーで異なる「抵抗の強さ」

 セラバンドはいろによって伸びに対する「抵抗(テンション)」が変わります。以下は一例です(色の順は商品によって異なることがあります)

  • イエロー:とても弱い(初心者・高齢者向け)
  • レッド:弱い(女性やリハビリ中の方に)
  • グリーン:中程度(健康維持や一般向け)
  • ブルー:やや強い(筋力トレーニングに)
  • ブラック:強い(アスリートや上級者)
 
1-3.選び方のポイント
  • 初めての方や高齢者の肩は「イエロー」または「レッド」がおすすめ。
  • 自分にとって「8~12回ほどで少しきつい」と感じる負荷が目安。
  • 目的に応じて数種類のバンドを使い分けるのの効果的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.基本的な使い方と巻き方のコツ

 

2-1.基本の握り方・巻き方

 セラバンドを安全に使うには、手や足への「巻き方」がポイントです。

  • 手で使う場合:バンドの端を手に巻き付けてから握ると安定します。
  • 足で固定する場合:土踏まずにバンドを通し、足裏でしっかり踏むことで滑りを防ぎます。
 
2-2.引っ張り方の基本姿勢
  • 背筋を伸ばし、肩の力を抜いて行う
  • 引っ張るときはゆっくりと。戻すときも力を抜かずに。
  • こきゅうを止めず、吐きながら力を入れる。
 
2-3.よくある誤りとその対策
  • 「勢いで引っ張る」▶怪我の原因になります。
  • 「巻きすぎて地が止まる」▶軽く巻くだけで十分です。
  • 「体をひねってしまう」▶動作中の姿勢保持も大切なポイントです。
 
 
 
 
 
 
 
 
3.目的別!セラバンド運動の具体例
 
3-1.肩こり・猫背の予防に「肩甲骨体操」
方法:
両手でバンドを持ち、腕を前から横に開いていく。肩甲骨を寄せる意識で行う。
目安:10回×2セット
例:在宅勤務が増えたAさん(40代男性)、肩こりに悩んでいたが、この運動を毎晩行うことで症状が軽減。
 
3-2.膝痛予防に「膝伸ばしトレーニング」
方法:
いすにすわって、バンドを足首にかけ、脚をゆっくり前に伸ばす。
目安:左右10回×2セット
ポイント:太ももの前側(大腿四頭筋)を意識。
 
3-3.転倒予防に「立位での足上げトレーニング」
方法:
立ってバンドを足首にかけ、片脚を横に開く。壁や椅子につかまりながら行う。
目安:左右10回×2セット
例:80代の女性Bさんが点灯後に開始。週3回の実践で歩行の安定感が向上。
 
3-4.姿勢改善に「体幹トレーニング」
方法:
仰向けになって膝を立て、バンドを両手に持って頭上へ引き上げながら腹筋を意識。
ポイント:反動を付けずに、腹圧をかけながらゆっくり
 
 
 
 
 
 
4.よくある疑問とトラブル対策
 
4-1.毎日使っても大丈夫?
▶はい、基本的には問題ありません。ただし、筋肉痛(遅発性筋肉痛)がある時は1~2日休んでください。
 
4-2.バンドが破れそうで怖い
▶経年劣化や直射日光での保管に注意。表面がベタつく・ひび割れが出たら交換の目安です。
 
4-3.どこで買えるの?
▶ドラッグストアやスポーツ用品店、ネット通販で購入できます。長さは1.5から~2mが使いやすいです。
 
4-4.洗えるの?
▶中性洗剤で手洗いし、陰干ししましょう。熱や乾燥機は劣化を早めます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5.理学療法士がすすめる効果を出す工夫
 
  • 記録をつける
    「どのバンドで何回できたか」を記録することで、成果を実感しやすく、継続のモチベーションになります。
  • 姿勢をチェックする
    鏡の前やスマホ動画で自分の姿勢をチェックするのもおすすめ。フォームのズレを自己修正できます。
  • 無理は禁物。少しずつ負荷を上げよう
    筋肉痛があるうちは無理をせず、徐々に強度を上げることが長続きのコツです。
  • 継続しやすい時間帯に習慣化
    朝の10分、入浴後の15分など「日常の隙間」に取り入れることで、負担なく継続できます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まとめ~セラバンドで自宅がジムにかわる~
 
 セラバンドは、簡単・安全・省スペースで運動ができる優れたツールです。肩こりや腰痛予防、筋力低下の改善、転倒予防まで幅広く対応できます。重要なのは、「正しい姿勢・強度・頻度」で継続すること。
 初めての方は、無理のない負荷からスタートし、日々の生活に取り入れてみてください。理学療法士としても、セラバンドは最もおすすめできる自宅トレーニングの一つです。