おはようございます。こんにちは。こんばんは。

理学療法士のよきくんです。

 

今回は、電子カルテについて記事を書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

電子カルテ選びで迷わない!オンプレミス型とクラウド型の違いと選択ポイント

~自院に最適なシステムを理学療法士目線で徹底比較~

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

 「電子カルテの導入を検討しているけど、オンプレミス型ととクラウド型、どちらを選ぶべきか迷っている」ーーそんあ 悩みを抱える医療従事者の方は多いのではないでしょうか。特にリハビリテーションや整形外科クリニックの現場では、業務効率やセキュリティ、コストなど、電子カルテ選びのポイントが多岐にわたります。

 本記事では、理学療法士の視点から、電子カルテの基本から具体的な選定ポイントまで、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

1.電子カルテとは?基本を押さえよう

 

 電子カルテとは、患者情報や診療記録、検査データなどを電子的に管理するシステムです。紙カルテと比べて、情報の検索や共有が容易で、業務効率化に大きく寄与します。

  • 業務効率化
    紙カルテのように探す手間がなく、診察室やリハビリ室などの複数の場所から同時に閲覧・編集が可能です。例えば、リハビリスタッフが患者様の進捗を即座に確認し、医師と情報共有できるため、チーム医療がスムーズになります。
  • 保管スペース不要
    紙カルテのような大量の保管スペースが不要になり、院内スペースを有効活用できます。
  • 法的な保存義務
    カルテは医師法により5年間の保存が義務付けられており、電子カルテでもこの要件を満たす必要があります。
 
 
 
 
 
 
2.オンプレミス型電子カルテの特徴とメリット・デメリット
 
 オンプレミス型は、院内にサーバーや専用機器を設置し、データを院内で管理する方法です。
 
2-1.メリット
  • カスタマイズ性が高い
    各診療科や自院の業務フローに合わせて細かくカスタマイズできるため、現場のニーズに柔軟に対応できます。
  • 強固なセキュリティ
    院内のローカルネットワークで運用するため、外部からの不正アクセスや情報漏洩リスクが低いのが特徴です。
  • インターネット障害に強い
    インターネットが不通でも院内業務に支障が出ません。
2-2.デメリット
  • 初期費用が高額
    サーバー機器の購入、設置費用がかかり、数百万円規模になることもあります。
  • 維持管理が必要
    機器のメンテナンスやソフトウェアの更新など、専門的な管理が求められます。
  • サーバー設置スペースが必要
    院内にサーバーを設置するためのスペース確保が必要です。
2-3.具体例
 例えば、リハビリ部門が独自の評価シートや記録様式を使いたい場合、オンプレミス型ならシステム会社と相談しながら細かくカスタマイズできます。結果として、現場のワークフローにピッタリ合ったが可能です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3.クラウド型電子カルテの特徴とメリット・デメリット
 
 クラウド型は、院内にサーバーを設置せず、インターネット経由で外部のサーバーにアクセスして利用する方式です。
 
3-1.メリット
  • 初期費用が安い
    サーバー設置が不要なため、導入コストを大幅に抑えられます。
  • 場所を問わずアクセス可能
    インターネット環境さえあれば、自宅や訪問先でもカルテを閲覧・編集できます。リモートワークや多拠点展開にも対応しやすいです。
  • メンテナンス不要
    ソフトウェアの更新やバックアップはクラウド事業者が行うため、院内での負担が軽減されます。
  • 災害時のデータ保全
    データが外部サーバーに保存されるため、院内の災害時にもデータ消失リスクが低減します。
 
3-2.デメリット
  • インターネット依存
    回線障害時はシステムが利用できなくなるため、オフライン時の対策が必要です。
  • カスタマイ性が低い
    汎用的な設計が多く、細かなカスタマイズには限界があります。
  • 月額費用が発生
    利用料が毎月発生し、長期的にはコストがかさむ場合もあります。
 
3-3.具体例
 例えば、分院展開しているクリニックでは、クラウド型を導入することで、本院・分院のどこからでも患者情報をリアルタイムで共有でき、スタッフの移動や情報連携が格段に効率化します。
 
 
 
 
 
 
 
4.電子カルテ選びのチェックポイント
 
 電子カルテを選ぶ際には、以下のポイントを総合的に検討しましょう。
  1. クラウド型かオンプレミス型か
    自院の規模・業務内容・ITリテラシーに応じて選択します。
  2. 予算に見合った費用か
    初期費用・月額費用・更新費用・オプション費用・データ移行費など、トータルコストを把握しましょう。
  3. システム連携の可否
    レセコンや画像管理システムなど、既存システムとの連携が可能か確認します。
  4. 診療科ごとの機能対応
    リハビリや整形外科など、診療科特有の機能が備わっているかチェックします。
  5. 操作性
    デモ機で実際に操作し、現場スタッフが使いやすいか評価しましょう。
  6. サポート体制
    導入後のトラブル対応や操作説明など、サポートが充実しているかも重要です。
具体例:
 あるクリニックでは、リハビリ記録のテンプレートが標準搭載されているかどうかを重視し、複数のベンダーで比較検討した結果、現場スタッフの意見を取り入れて最適な製品を選定しました。
 
 
 
 
 
 
5.失敗しないための導入プロセスと注意点
 
 電子カルテ導入は、単なるシステム入れ替えではなく、院内業務全体の見直しにも繋がります。
  • 現場スタッフの意見を反映
    実際に使うスタッフ(医師・看護師・リハビリ職など)の意見を必ず取り入れましょう。デモ機を使った操作体験が有効です。
  • サポート体制の確認
    導入後のトラブル対応やバージョンアップなど、ベンダーのサポート内容を事前に確認しましょう。
  • セキュリティ対策の徹底
    個人情報を扱うため、セキュリティ対策は必須です。クラウド型の場合は事業者のセキュリティ基準、オンプレミス型の場合は自院の対策状況を確認しましょう。
  • データ移行計画
    既存データの移行作業は手間がかかるため、スケジュールや費用、サポート内容を事前に確認しておきます。
  • 具体例
    ある整形外科クリニックでは、スタッフ全員でデモ機を使った操作体験会を実施し、現場の声を反映して最終決定を行いました。結果、導入後の混乱が少なく、スムーズな運用開始につながりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
まとめ
 
 電子カルテ選びは、オンプレミス型とクラウド型それぞれの特徴を理解し、自院の業務内容や規模、スタッフのITリテラシー、予算、サポート体制など総合的に判断することが重要です。
 迷った場合は、まずは現場スタッフの意見を集め、デモ機で実際に操作してみることをお勧めします。
 また、導入後のサポートやセキュリティ対策、データ移行計画も忘れずに行いましょう。
 最適な電子カルテを選ぶことで、業務効率化やチーム医療の推進が実現できます。
 
行動提案:
  • まずは、自院の業務フローや課題を整理し、必要な機能を明確にしましょう。
  • 複数の電子カルテベンダーに問い合わせ、デモ機で実際に操作体験を行いましょう
  • 導入後のサポートやセキュリティ体制、データ移行についても必ず確認しましょう。
  • 現場スタッフの声を積極的に取り入れ、納得感のある選定を心がけましょう。