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オスのハサミは、子ガニのときは、どちらも同じくらい小さいままですが、2本とも大きくなる力は持っています。
成長の途中でどちらか片方のハサミが落ちて、もう片方のハサミだけが大きくなります。
落ちた方のハサミは再び生えてきますが、そのハサミは小さいままです。
その結果、一方は大きなハサミ、もう片方は小さなハサミになるのです。
こうしていったんハサミの大小が決まると、左右のハサミの大きさが変わることはありません。
どちらのハサミが落ちるかは、遺伝的に決まっている可能性がありますが、自然に片方のハサミが取れたのでなくても、残ったハサミが巨大化します。
↑甲らの長さが5mmほどの子ガニ。
左のハサミを落とした後に、新しいハサミが生え始めた頃。
これで、この子ガニのハサミは右が大きくなることに決まりました。
(≧ω≦)b
オスの大きなハサミは、メスの気を引いたり喧嘩をしたりするときに使うよ!
【けんか】
ハクセンシオマネキのオス同士のけんかは巨大ハサミをかみ合わせて、相手を投げ飛ばすことで勝敗がつきます。
メスのけんかは押し合いで、見た目には穏やかです。
【なわばり】
ハクセンシオマネキは、巣穴とその周辺を なわばりとしており、そこに入った他のハクセンシオマネキを激しく威嚇(いかく)します。
けんかになることもありますが、多くのハクセンシオマネキは威嚇されただけで、縄張りから出て行きます。
ハクセンシオマネキは、なわばり意識の強いカニです。
周りにある他のハクセンシオマネキの巣穴を埋めてしまうことがあります。
また、巣穴を持たないハクセンシオマネキがやってくると、オスはハサミを上下に震わせ、メスは体を上下に動かして、そのハクセンシオマネキを追い出そうとします。
【追い払い行動】
(( V(>_<)v ))アッチイッテー!!