なにげなしに借りて観た映画がとてつもなくおもしろかった、という映画があると
嬉しいと前回この書庫の記事で書いたが、先日深夜テレビで「ガタカ」というSF
映画が放映されていた。 制作年度が1997年とちと古い作品だが、実はこの映画、
僕は2,3年前に一度観た。それまで全くノーマークの映画だったが、これがかなり
おもしろかった。
人間のDNAをテーマにした作品なのだが、遺伝子操作によって劣勢遺伝子を排除
して生まれた優秀な人間とそうでない人間（つまり自然に生まれた人間）が共存
している社会が舞台となっている。主人公は自然に生まれた人間なのだが、宇宙飛
行士になりたいがため（宇宙飛行士は遺伝子操作された人間でないとなれない）、
遺伝子操作によって生まれた優秀な人間のフリをして「ガタカ」という宇宙飛行士
の訓練施設？に紛れ込むというストーリー。
主演はイーサン・フォーク、脇にジュード・ロウ、ユア・マーサン、名優アラン・
アーキンなんかが出ている。
何がおもしろいかって、まずは独特の間がいい、BGMの音楽がクラシック調で雰
囲気が場面に合っている。近未来的な設定だが、色褪せしていない。
ズバリ、名作の雰囲気が漂う。次に、非常にサスペンスフルだ。
この時代には髪の毛や尿などからとれるDNAを機械で計測すると、顔写真や履歴
やら、その人間の個人情報がすぐに画面に出て判別される仕組みになっている。主
人公は事故で車イス生活になってしまった優秀な遺伝子の人間（ジュード・ロウ）
になり代わって、訓練施設に勤務する。出社から退社までの間、ばれないように細
心の注意を払わなければならない。この行動がハラハラドキドキでたまらなかっ
た。彼の目的は宇宙に行くこと、いよいよその目的が達成される日が来くるのだ
が・・・。（未見の方がいるかもしれないのでここまで 笑）
いやいや、こういう映画に巡り合えるとほんと嬉しくなるね。
またいい映画に出会わないかな・・・。