出社して、メールの山をかき分けると、怪しげなメールが一通。
営業部長からである。
『~。で、この資料を今日中に。』
以上。
はい。
・・・って、あなた、こら部長くん。
この無礼な・・・否、無理難題はいったい・・・。
同僚に尋ねると 『意味が分からない』との事。
無理難題についてどうのこうの、ではなく、書類に目を通すと、確かに内容が意味不明。
どこの大学出たの?とは言わないが、(本音を言えば)やはり教養がないのは恥ずかしい。
きっと社長に言われて仕方がなく、というか、安請け合いしてさっさと下請けに流したんだろうな。
正直に言えばいいじゃん。
『こんなものは出来ません。』
と。
でも、これじゃビジネスマンとは言えないね。
『これではバジェットクリアは無理です。だからこれをやることでここまでリカバーできます。ショート分はこうしましょ♪』
思うに、社長という人種は、常に事実を求めるものだと思う。
事実を正確に把握して、その上で対策を練りたいはず。
事実が分からなければ間違いなく舵取りを誤る。
立派な戦艦大和も沈むのだ。
霧が出ていて前方の視界が利かなければ、それを事実として受け止め、それなりの対応をするべく指示を出さなければいけないのだ。
社長は望ましくない結果に対し、怒ることが仕事ではないのです。
あくまでバジェットを達成することがミッションです。
もっと合理的に、正しく行動しましょうよ。
わかったかい!?部長殿。