間違えているところがあるかもですが、気軽に読んでくださると嬉しいです。

皆さんは音楽のコードというものをご存じでしょうか?
簡単に説明するとコードとは音の組み合わせ、すなわち和音のことです。
そして世の中にある曲はコードを組み合わせて作られています。
このコードを組み合わせて作られたものがコード進行といい、曲の根幹部分になっています。
また、コード進行には決まりや、法則がある程度存在するためコード進行が曲同士で被ることなどあります。
今回はそんなコード進行の中でとても有名なjust the two of us 進行を紹介したいと思います。
このjust the two of us 進行、丸の内進行という名前で聞いたことある人も多いかもしれません。
このコード進行は丸の内進行という名前の通り、椎名林檎の「丸の内サディスティック」で使用されている進行で、元はその名の通り「just the two of us」を代表するジャズで使用されていたものでした。
それを日本に広めたのがこの曲です。
少し暗く、不安定に聞こえるけどしっかりしているとってもおしゃれなコード進行です。
使われている曲は有名なものばかりで、ずっと真夜中でいいのに「脳裏上のクラッカー」,「秒針を噛む」、YOASOBI「夜に駆ける」、あいみょん「愛を伝えたいだとか」、Vaundy「東京フラッシュ」などの曲で使われています。
また、ボーカロイドの曲にも多いです。
このように最近流行した多くの曲がこの進行です。
そして、こんなに使用されているということは何か大きな特徴があるということです。
なので次はこの進行を音楽理論の視点で見てみましょう!
ということで早速文字に起こしてみます。
F△7→E7→Am7→Gm7→C7(IV△7→III7→VIm7→Vm7→I7)
...はい、このままだとよくわかりません。なのでこの順番の何がすごいか分析していきます!
その前にコード特有の法則を解説していきます。
まずはダイアトニックコードとスリーコードについてです。
(メジャー)ダイアトニックコードとは簡単に言えばドレミファソラシのことです。
そしてこれがさまざまな曲の基礎になっていると思ってください。
そしてスリーコードとはこのダイアトニックコードの中でも重要な三つの音のことでl,V,IV(ドをIとする)つまりド、ソ、ファのことです。
この音にはそれぞれ特性があります。
Iには安定(トニック)、Vには不安定(ドミナント)、IVには一時不安(サブドミナント)の特性があり、コード進行にはこのスリーコードの組み合わせが入っています。
そして必ずIに帰ろうとする特性があります。(因みにこれをカデンツと言います)
次に、セカンダリードミナントについて解説していきます。
セカンダリードミナントとは「この音があったらその次にこの音が来ていいよね」というように特定の音と強い結びつきを持つ音のことです。
セカンダリードミナントが来たら次に特定のコードが来るということです。
そして、その中でも特に使用される組み合わせとしてE7(III7)→Am(VIm) (セカンダリードミナント→コード)があります!
最後にツーファイブワン進行について解説します。
just the two of us進行の最後を見ると最後がこれまでの知識を用いてみると、Vm7→I7となっていてドミナントセブンスからトニックへと行っていますね!
これだけでスリーコードの特性全てを端的に表していることになっています!
ではもう一度just the two of us 進行を見てみましょう。
F△7→E7→Am7→Gm7→C7(IV△7→III7→VIm7→Vm7→I7)
最初のIV△7では一気にメジャー感が出る効果があります。(サブドミナントですね!)
ではスリーコードを見てみましょう!
スリーコードだけ取り出すとIV→V→I 一時不安、不安定、安定になっていてとてもきれいですね!
そしてその間にE7→Am7のセカンダリードミナント部分がありますね!
これが一番大切な部分で転調感がありマイナーっぽさが出ます。
これがこのコード一番の特徴です!(多分)
これは進行が変形してもコアの部分なのでこれの構造だけは変化しません。
しかも最後がツーファイブワンになっています。
本当にきれいな構造になっていまね!
ちなみに「丸の内サディスティック」などの曲ではキーにCmが使われておりますが、大体E♭7になっています。
あと、E7とEm7は抑えるのが簡単かつ使いやすいコードです。
そして最近エモいとか言われている曲には大体Em7かjust the two of us進行が使われているかキーがFな気がします。(個人観)
just the two of us 進行はポップス、ロックの明るい感じとマイナーコードが入っているため少し物悲しい要素が入りとても魅力的な進行です。
ということで難しそうな音楽理論の一部を簡単に理解でき、尚且つ今流行っているコードも知ることができましたね!
これで皆さんもこの進行で作曲して売れるかもしれませんね!(笑)
※自力での分析のため間違えている部分がいくつかもしれないので、そう いった際はご指摘していただくと幸いです。