表題で書いた引用句は超有名な「広瀬淡窓」の言葉・・・遠く及ばぬが、
今は無き、父母の思い出は数々ある中で、一番は猛烈な台風で
故郷の西向きの屋根瓦がほぼ全て飛ばされ、ブルーシートも手に入らず
新潟の筆者に助けを呼んだ~~福岡県に住む姉たちの家も被害に遭い
故郷の我が家の屋根は怖くて上がれないと泣きごと・・・
筆者は屋根の広さに合うようにブルーシートを買い、地下足袋持参で
列車に飛び乗り、甘木へ駆け付けた。
屋根屋さんはブルーシートと助っ人一人居るのならと長梯子を大屋根に
立てかけて筆者が着くのを待っていた。
筆者は梯子を上らず大屋根に上がって来たので吃驚仰天・・・。
何処から上って来たと問われ、昔の杵柄と説明したら納得された。
我が家の大屋根は、間口4間半も有る大きな家で西向きの古い屋根瓦は殆ど飛ばされ剝き出しだった。
地下足袋姿に納得で、手早くブルーシート張りが終わり、出来れば数日、手伝って欲しいと言われたが、会社を休んで来ている為、断った。
帰りは金沢回りの汽車を使ったがここで大ハプニング。
金沢駅で団体客が降りた後、筆者のリュック紛失に気が付いた。
回りの乗客が団体の一人が持って降りたと教えてくれた。
列車は出発していたので、車掌を通じ金沢駅へと問い合わせたら
ホームへ荷物が一つ残されている・・・貴方のリュックだと言う証拠はと問われ・・即座に一番上に地下足袋が置いて有ると答えたら即OK。
長岡駅で渡しますと言われホッとした…リュックの底に10万円程入れてあった。
「親思う心に勝る親心」を思い出した